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第167話:ブラフマーが少年と牛を盗む(11):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.02.25 23:18

 雌牛たちは新しい子牛を生みましたが、

ゴーヴァルダナの丘から降りてくる間に

前に生んだ子牛へに愛着が増えたので、

乳房のお乳を年上の子牛に飲ませて

もう食べてしまいたいというほどに、

夢中になって子牛の体を舐めました。


牛飼いの男たちは、

子牛のところから牛たちが帰ってこないので、

困惑と怒りを感じていました。


彼らは非常に苦労して

荒い道を横断してきましたが、

かけ降りて自分の牛たちを見ると、

深い愛情に圧倒されてしまいました。


そのとき、

牛飼いの男たちの考えはすべて、

親子の愛の雰囲気に溶け込んでしまいました。


そうして、自分の息子とのことが思い出されました。


深い愛情を経験すると、

彼らの怒りは完全に消えてしまい、

息子たちを抱え上げ、

両腕で抱擁し、

息子たちの頭の香りに大きな喜びを感じました。



…つづく

(10巻13章31-33節)