ことだま 子どもへの暖かい想いが育む
2022.09.21 06:20
どこの国の言葉にもきっとあって。
子どもを家族を想い包み込む言葉
そんな暖かい言葉が情緒を育んでいく。
ことだま
言霊って書くと平安時代とか鎌倉時代とか 執着とか呪いのおどろおどろしい印象があるから
ここはひらがなで書きたいと思う。
今回のお話は日本語の良さなので英語では書かないこととする。
ふとね
思い出したの。
母との思い出には日本のよき伝統や習慣がたくさんあって。しかし私の世代にもすでに経験ない人も多くて。
ポツリポツリと思い出すままに書き連ねておこう。
「着てて縫うことなし」
通学前に私たちの洋服にほつれを見つけると 母は必ずこの呪文を唱えながら着たままにほつれを繕ってくれた。 (ああ この『繕う(ツクロウ)』という言葉の響きも好き)
着たまま縫うと事故に災難に会う と古くから言われるのだそう。
でも 時間がなくて脱いでガチで繕う時間もない、そんなじゃなくても綻びやボタンが取れかかっているくらいはサクッとやってしまいたいもので。
そんな時、「着てて縫うことなし 着てて縫うことなし・・」と呟きながら繕ってくれた。
こうした言葉はなんとなくくすぐったくて。でもあったかくて。
例えば寝付かない時の布団の上から トン トン と 間をとった 優しいたたきに似て。
幸せな優しさが胸の奥 核のところ「タマシイ」のところが暖かくなる。
そうした瞬間瞬間が家族を子どもの情緒を育んでいくのだと思う。
いつまでも残していきたい 日本人の情緒
これがあったら人に優しくなれるはず