Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

タイドラマ「Baker Boys / ベイカー・ボーイズ」(2021年) U-NEXT おすすめ キャストとあらすじ

2022.09.22 07:03

おすすめ度:★★★★☆ 笑って泣いて、おいしいスイーツが食べたくなるドラマ!


U-NEXTで、GMMTVのタイドラマ「Baker Boys / ベイカー・ボーイズ」(2021年)を見ました。御曹司のプンが女の子にモテたいからとオープンした洋菓子店「スイートデー」。そこで働く個性豊かな4人の男たちを描いたコメディ&サスペンス。原作は、よしながふみの漫画「西洋骨董洋菓子店」で、日本で2001年にフジテレビで放送された「アンティーク・西洋骨董洋菓子店」(滝沢秀明、藤木直人、椎名桔平、阿部寛出演)のタイ版リメイク作品。笑えて泣けるすごくいい作品!


洋菓子店の個性豊かな4人の男たち

このドラマの主人公はそれぞれ過去やトラウマを抱えた4人の男たち。御曹司のプンはある日、甘い物が食べられないのに「若い女性が集まるから」と、洋菓子店「スイートデー」をオープン。学生時代にプンに告白したゲイのウィアをパティシエに、元ボクサーのクラティンをパティシエの助手(見習い)に、ボディガードのプーをホールスタッフに雇い入れ、このスイーツ店をタイの人気店にするためにあれこれ試行錯誤しながら奮闘を続けます。


GMMTVの公式YouTubeチャンネルで無料配信

「Bayker Boys」はGMMTVの公式YouTubeチャンネルで無料で見ることができます!(下の動画からリストで連続して見ることができます)また、日本の動画サイトではU-NEXTの見放題で見ることができます。YouTubeは広告が多いので、U-NEXTでの視聴がストレスは少なめ。





洋菓子店オーナーのプン:タイの藤木直人リー・ターナット

4人の中でもリーダーで洋菓子店オーナーのプンを演じているのは、リー・ターナット・ロークンナソムバット(Lee Thanat Lowkhunsombat)。髪型のせいもあるとか思いますが、日本のオリジナルドラマの藤木直人にそっくり!もしかしたら、そこを意識してのキャスティングと髪型なのかもしれません。


「女性にモテたい」と言って店をスタートしたプンは、スイーツも食べられないのになぜ?と思っていたら、実はそこにはある理由が。20年以上前にスイーツ店で出会った名も知らぬ初恋の少女を探すため、同じ場所で店を出し、有名になって、その子がいつかこの店を訪れてくれる日を待っているのでした。


それだけでなく、プンにはもう一つ忘れられない子ども時代の苦い記憶が。それがこのドラマのクライマックスですべてが明らかになる「スイーツ殺人事件」と大きく関わってきます。


ちなみにこのリー・ターナット、クリス・ピーラワット・シェーンポーティラット(Krist Perawat Sangpotirat)主演のドラマ「One Night Steal / ワン・ナイト・スティール」の第1話で、YouTube1億回再生アーティストとして祝賀パーティーに登場します!こちらも要チェック。


パティシエのウィア:シントー・プラーチャヤー

パリでお菓子づくりの修行を積んだパティシエのウィア役は、「ソータス / SOTUS The Series」などで日本でも大人気のシントー・プラーチャヤー・ルアングロード(Singto Prachaya Ruangroj)。従業員もお客さんも男女問わず誰もが虜になってしまう(!)という自称「魔性のゲイ」で、2年間で10件の店をクビになったんだとか…。ちょっとやりすぎ…!



これまで「ソータス」や「とな墓」でのまじめで優等生な役のシントーしか見たことなかったので、最初は「あれ?どうしちゃった??」と思いましたが、ストーリーが進むごとにベイカー・ボーイズのお茶目なウィアの世界に引き込まれていきます。ドラマの中盤、ウィアのほかにクセの強い元カレも登場し、波乱の展開に。


ウィアは女性恐怖症でもあり、女性に近づくことができないのですが、それには実は高校生の頃に追った心の傷が関係していました。母親の浮気が原因で両親が離婚、その後逃げるようにフランスにパティシエ修行に出たそうで、その時からお母さんとは絶好状態に。そんなウィアがドラマ後半でトラウマを乗り越えて、大きく成長していきます。





元ボクサーのクラティン:プルーム・プリム

スイーツが大好きな元ボクサーのクラティン役は、前述の「One Night Steal / ワン・ナイト・スティール」でヌン役を演じていたプルーム・プリム・ラッタナルーァンワッタナー(Pluem Purim Rattanaruangwattana)。脳の損傷でボクシングができなくなり、チャンピオン一歩で引退。人生に絶望した日に食べたウィアのお菓子に心救われ、ウィアのもとでパティシエの見習いに。


人生の新しい目標を見つけて、新しい仲間と楽しく前向きに進んでいく姿が非常に健気で、観ていて素直に心打たれます。家族がいないクラティンは、スイートデーの仲間に出会えて「住む場所ができた」「家族ができた」と喜んでいたのですが、プンとウィアにフランス留学を勧められたことで「俺を店から追い出そうとしている」とひとり絶望し、店を出てしまうシーンも。


モネに諭されて、フランス留学はプンとウィアが自分のために勧めてくれているとわかったとき、クラティンを囲んでスイートデーの4人の心がひとつに。そして、特別ゲストとして招待されたボクシングジムのコーチに、クラティンは自作レシピのフレンチトーストを作って出しますが、それを食べて「お前のことが誇らしい」と言ってくれたコーチの言葉に涙が止まりません…。


言っておくことがある。
お前は独りなんかじゃない。
お前を愛して心配してくれる人たちがいる。
ボクシングジムでも、この店でも。
みんなにとって、お前は大切な家族だ。
血のつながりは関係ない。
思いやりと絆があればいい。



実はこのドラマの本当の主役はクラティンではないかと思います。もちろん4人全員がそれぞれ主役ポイントがあるし、俳優としての人気度を考えてもプルームよりシントーの方が上だし、ドラマ内での露出の割合はリーのほうが高いのですが、オリジナルドラマの滝沢秀明がこの役を演じていたことを考えても、クラティンのポジションが最もポイントが高いと思います。


実際、元ボクサーからのギャップと、4人の中で一番若いプルームの清潔感溢れるあざとかわいさがハンパないので、注意が必要です!





ボディガードのプー:フォエイ・パタラ

プンのボディガードのプー役を演じているのは、フォエイ・パタラ・エークサーンクン(Foei Patara Eksangkul)。幼い頃に父親に虐待をされて家を出たところを御曹司のプンに助けられ、それ以来ずっとプンを「若」と呼び、ボディガードとしていつもそばにいます。


35歳で、複雑な事情のもとで実は娘もいる。訳あって一緒には暮らせていませんが、いつも店にスイーツを買いに来る常連で、親子の絆を確かめるシーンも。ドラマ終盤ではスイーツ殺人事件で身を挺してプンの命を守ります。4人の中では一番控えめだけど、存在感のある愛すべきキャラクター!





スイーツ殺人事件

このドラマのポイントは、作品自体はコメディでおもしろいのにストーリーがサスペンスと並行して進んでいくところです。韓ドラの傑作黄金比で、成功するドラマにはサスペンス要素が1割必要と聞いたことがありますが、コメディからサスペンスへと話が展開していくことで、ただワイワイするだけじゃない深みが出ているのは確か。


ある日、店の近くで幼い少女の誘拐事件が起こり、現場に落ちていたお菓子の包み紙からプンの店に容疑がかかります。ソーシャルメディアで事件情報を発信しているネット記者のモネとその両親(同じくネット記者)が、現場周辺で起きたほかの誘拐事件とともに、関連性や事件の解明に乗り出します。


この事件の真相には21年前に起きたプンの誘拐事件も関わっていて、最終回ではコメディとは思えない展開に!!とてもおもしろいのでぜひ本編でご覧ください!


というわけで、GMMTVのタイドラマ「Baker Boys / ベイカー・ボーイズ」はスイーツが好きな人もそうでない人も、とっても楽しめるとてもお勧めの作品です!毎回必ずと言っていいほど甘いものが食べたくなるので、おいしいケーキを買ってきて食べながら観るのがいいかも!