ダイナミックな地球の息吹!
Facebook山地 弘純さん投稿記事
新温泉町岸田の渓谷にある名瀑「霧ヶ滝」がすごい。秘境の地で感じるダイナミックな地球の息吹!
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【新温泉町岸田の渓谷にある名瀑「霧ヶ滝」がすごい。秘境の地で感じるダイナミックな地球の息吹!】より
今日はちょっと気合いを入れて我が町の秘境にある名瀑「霧ヶ滝」へ。
往復4時間。現地で30分。計4時間半。もう最高すぎました‼️
鮮やかな新緑の中を、輝く苔の中を、くっきりとした光と影のコントラストの中を、澄み切った鳥たちの歌声の中を、渓流のせせらぐ音の中を、ゆっくりと歩きました。
奥に入ると、まだ雪も残っていました。
滝はもちろん素晴らしいですが、それ以上にその道のりがよかったです。
汗もたっぷりかいて、持参した冷たいお茶も超美味しい。
霧ヶ滝のミストを浴びながらお弁当を食べ、細胞が修復されるような心地もしました。
たまたまガイドさんと帰り道はご一緒させていただけて、いろいろなお話を聞きながら下山できたこともありがたかったです。
【タイムライン】
駐車場に車を停めて、ウォーキングをスタートします
まずは登山届を書いて、ボックスに入れます。10:50 さ~いくぞ~。
霧ヶ滝まで約2400m。楽しみです。美しい渓流を遡った先には何があるのでしょう。
え~っと、地図がざっくりしすぎていてわかりません。
お~、道が整備されてる。これなら楽勝だね。ここに水力発電があるとは知らなかったな~。
余裕一転、一気に悪路に突入。これ以降遊歩道はありません。気を引き締めて進みましょう。
11:03 魚止めの滝を横に見ながら通過。 君、モグラだよね?
11:10 木漏れ日の滝を対岸に見ながら通過。苔むした巨岩の間を通り抜けます。
後ろから来た霧ヶ滝のガイドをされているという方が、先に追い抜いて行かれました。
僕たちだけじゃないという思いが安心を与えてくれます。
11:13 赤い鉄の橋を渡ります。滑り止めに緑の敷物が貼ってありました。
トトロのいそうな森です。緑に同化してますね。ところどころにフォローの足場があります。妻の足がすくむような、やや斜めになった木の橋 頑張って渡りました。ガイドさんによると、ここで引き返した方もあったそうです。
11:22 残り1500m
大きな倒木が邪魔してたり、自然の力で歪められて使い物にならなくなってしまった鉄の橋があったり、自然への畏怖もやや感じるような道中です。
携帯の電波も届かない場所。ガイドさんもとっくに見えなくなってしまいました。
11:30 小さな丸太橋を通過です。
後でガイドさんに聞いたのですが、大水が出るとすぐ流されるので「流れ橋」と呼んでいるのだそう。
う~ん、どっちに進めばいいんだろう・・・。無残な姿になった鉄の橋。倒木の下をくぐって細い吊り橋へ。
11:36 ハードな狭い吊り橋を渡ります。横転しかけた鉄の橋を手摺り代わりにして・・・。橋を渡った直後に道がわからなくなり、川沿いを進めばいいだろうと左折してしまいます。
行けそうな気もしましたが、やはり急傾斜過ぎるだろうと思い、間違った道を進んでいることに気付き、引き返しました。
その際手を伸ばした先にマムシがいてビックリ。危うく噛まれるところでした(冷汗)
この杭の場所から山へ向かって直進が正解です。ここからが「ジグザグ坂」と言われる坂道なのでしょう。ロスタイム10分強で正規のルートに復帰できました。あ~よかった。
11:46 案内板を見つけて一安心。残り1200mということは半分まできました。
かれこれ1時間近くが経っています。あれ?
観光ガイドに霧ヶ滝まで片道1時間って書いてありましたけど、あれ嘘です(笑)
整備が手薄いかと思えば、突然手厚い立派な丸太階段があったりします。
いろんな怖さや不安はあれども、輝く新緑の美しさ、大自然の壮大さが僕らを包み込み、励ましてくれました。
ファイト~!
一本の根から何本も幹を伸ばしている凄い杉もありました。「あしゅう杉」というそうです。崖に落ちないよう、チェーンも危険個所には設置されています。
12:10 絹糸の滝を対岸に見ながら通過。
12:13 小さな丸太橋を通過。
大雨が降っても濁ったことがないと言われる清流です。ほんとに美しい。
なんだか肌寒くなってきたと思ったら、もう6月になろうかというのに、まだ雪が残っています。
ん?なにかいます。あ、鹿が死んでいました。
この先にも小鹿の死体があり、2体の亡き鹿を片手で拝みながら急いで通過です。
12:18 岩と岩の狭いところを通り抜けて進みます
巨人がスプーンですくって食べたような型のついた残雪です雪どけ水が勢いよく流れていきます。あるようでない、ないようである、そんな道を進みます。
思えば奥深くまで来たもんだ。それでも二人でいるから心強かったです。
12:30 岩場ゾーンを越えて、
12:34 シダ植物ゾーンを越えて、
12:36 薄平べったい石のゾーンを越えて、見えてきたよ。もうひと踏ん張り。
岩を歩いて滝に近づきます。
12:40 やった~、着いたぞ~!
霧が滝は、天滝、猿尾滝とともに「但馬三名瀑」に数えられているそうです。
霧状のため、滝壷のない滝です。
霧ヶ滝の名に相応しいミストが光に反射し、虹になって降り注ぎます。すご~い!!
12:55 ようやくお昼ごはん。
食後はいろんなショットの撮影を楽しんでいました。太陽がちょうど滝の真上に現れて、神秘的とはこのことですね。
13:17 名残惜しいけれど、帰路につきます。
あら?どこかに行ってしまわれて見当たらなかったガイドさんと再合流。青滝という別の谷に分け入られていたそう。
帰り道はずっと一緒に楽しくお話しをしながら帰れました。
「君たち、あきらめるかと思ったのに最後までよく来たね~」と褒めてもらいました。
ガイドさんのお名前は「遊山歩(ゆうさんぽ)」と言うそうです。
木の空洞部分に予期せぬ野宿をしてもいいようにテントが置いてあるのだそう。
うお~、なんだこのパワフルな樹は!!さすが太古の自然の残る場所ですね。
ガイドさんがイヌワシが鹿の死体に付いているというので、忍び足で進みました。
残念ながら僕らは確認できませんでしたが、ガイドさん曰く「確かにイヌワシだった」と。
だとすれば絶滅危惧種で天然記念物にもなっている希少な猛禽類が住まう森ですね。
ガイドさんの後継者にと思っていた年下の青年が、滝のそばの崖から落下して寝たきりになってしまったというお話も聞かせてもらいました。
「山を舐めちゃだめだ」という身をもっての経験は、とても悲しく深く響きました。
帰り道は足の踏ん張りが効かなくなってることが多いので、特に気を付けないとね。
「流れ橋」が流された時のために板を置いてあるそうです。
後ろ重心になっていたのか、すべって土の上にお尻をうってしまいました。だいじょうぶ?
14:55 赤い橋です。あともう少しだ~。水力発電のところまで帰ってきました。
水の取り込み口。
大正9年4月から運用開始というので、うちの祖母と同級生ですね。
102年もの運用を続けていることは、素晴らしくエコな持続可能エネルギーだと思います。
新温泉町にも小水力発電があったのだと初めて知ることができました。
さ~、最後の階段。特に慎重に降りました。
15:20 やった~、無事に帰還できました
10:50発の15:20着。
こうして上流から下流へと水の恵みが届けられているのですね。
あ~、気持ちよかった。霧ヶ滝、ほんとにいいところでした~!!
トレッキング熟練者にとってはなんてことないコースかもしれませんが、僕たちみたいな初心者にとってはちょっとハードなコースでしたね。ですからその分達成感も大きいんです!!
《霧ヶ滝》
住所 兵庫県美方郡新温泉町岸田
問い合わせ先TEL 0796-82-9625(新温泉町役場商工観光課)
https://bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/detail/176012213.html 【ダイナミックな地球第1回】より
講義概要
地球科学への入門科目である。地球の様々な活動は、しばしば「地球は生きている」とたとえられるが、その本質はなんであろうか? 地球内部から表層環境、そして宇宙との関係まで、様々な時間・空間スケールへ視点を移動させながら、進化しダイナミックに変動する地球について学ぶ。
https://www.youtube.com/watch?v=1fT30qmGvz8