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studio Kattini

響く音、通る声

2018.02.26 13:36

音楽家は誰でも「音」にこだわりがあります。


音楽家でなくても、皆自分の「音」である「声」には、何かしらの「思い」があるようです。


自分の「声」が好きじゃない、って人は、思ったより多くいるみたいです。

わたしたちは「音」を通して表現しようとします。


「ことば」もそうだけど、「声」のほうがもっとオーガニックで、身体的で、その人ともっと近いものでしょう。

だから「声」の探求は果てしない。


ピアニストにとって、ピアノの音は声と同じ。

ピアノという不思議な楽器は、弾く人によって違う音を出してくれます。


ピアノだけじゃありませんね。

楽器って、変換器で拡声器。


じゃあ、「良い音」ってなんだろう?


「音」を通して何がしたいの?

そう訊いた時に、

「届けたい」、「伝えたい」


大きな音なら伝わるの?

綺麗な声なら伝わるの?


たぶん、本音じゃないと伝わらない。


ほんとうに探求するのは、出す「音」じゃない。

出す「わたし」なのだと思います。