「宇田川源流」【土曜日のエロ】 エロに端を発する二つの会社代表辞任
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 エロに端を発する二つの会社代表辞任
今週も「土曜日のエロ」の日になった。今週は、何よりもイギリスのエリザベス女王の国葬から始まった一週間。しかし、日本人の場合は、台風の方が強烈なインパクトではなかったか。なんと5週連続で週末に台風が来ていて、たぶん今回の連休も関東地方を直撃するということになる台風になるということのようだ。
台風に関しては、なかなか大きなもので、「史上最悪」とか「伊勢湾台風よりも大きい」というような内容であった。
ちなみに伊勢湾台風とは、1959年9月26日,東海地方を襲い死者・行方不明5041名(うち愛知・三重県下で4728名)という室戸台風,枕崎台風を上まわる大被害を出した台風。紀伊半島の潮岬付近に上陸した時の中心気圧929.5mbで,その後時速70kmぐらいで名古屋の西を北東進して富山湾に抜けた。各種の被害は中国,四国から北海道までに及んでいるが,台風進路の右側では強い風が吹き,名古屋では最大風速が南南東37.0m/s,最大瞬間風速が45.7m/sにも達した。というような解説が出てくる台風である。
その台風より「大きい」というのは、気象庁の発表では「中心気圧」や「中心周辺の風力」ということであった。しかし、一般の人は「犠牲者や倒壊家屋がそれよりも大きくなる」ということではないかと疑いを持つようになる。まあ、はっきり言ってしまって堤防や家屋の建築など、様々な技術革新があり、そのことから被害はそれよりも少なく、昨日までの間に今回の台風の犠牲者は4名ということになっている。ある意味でこの犠牲者は、伊勢湾台風よりも少ないが、しかし、それ以上に「人間と自然」ということでは、技術や堤防などの土木に関しては大きく発展したものの人間そのものは全く変わらないということであることは間違いがないのである。
さて、「自然と人間」ということであれば、「人間も動物である」というようなことから「企業のトップ経営支社が人間の本能にさらされて辞めてゆく」ということが、今週もう一つ、いや「二件」話題になった。
34才女性社長「既婚男性との交際・妊娠」で電撃辞任、前代未聞のIR アウトドアブランド上場企業スノーピーク
東証プライム上場で、1958年創業の老舗アウトドアブランド企業「スノーピーク」が9月21日、「代表取締役社長執行役員山井梨沙の辞任と代表取締役社長執行役員の交代について」と題するIR資料を発表した。それによると、山井梨沙氏(34)は既婚男性との交際・妊娠を理由に辞任を申し出たという。
上場企業が、女性社長自らの不倫を理由として明記したIR資料を出すのは前代未聞だ。「異動の理由」にはこう記されている。
〈当社代表取締役社長執行役員である山井梨沙から、既婚男性との交際及び妊娠を理由として、当社及びグループ会社の取締役の職務を辞任したいとの申し出がありました。本日、当社はその辞表を受理し、臨時取締役会にて、現在代表取締役会長執行役員である山井太が本日付にて代表取締役社長執行役員を兼務することを決議いたしました〉
会長であり社長を兼任することになった山井太氏は、梨沙氏の父親にあたる。
32才の時に父から同社を受け継いだ山井梨沙氏は、キャンプブームに乗って事業を拡大させ、会社の名を広めた立役者として知られる。梨沙氏は積極的にメディアに登場。2020年12月、『7RULES(セブンルール)』(フジテレビ系)に登場した際は、自らの7つのルールとして「初めての仕事相手とは焚き火を囲む」「毎朝 出勤途中に神社を通る」「服を作るときは『生地』から決める」「寝る前に『静かなるドン』を読む」「職人に会うときはひとりで」「新潟・東京で二拠点生活する」「父に助けを求めない」を挙げていた。
Instagramでも自らのライフスタイルを公開し、2019年には「お見合い写真」というハッシュタグをつけて、着物姿の美しい写真をアップしていた。
経営面でも注目されており、会社は16期にわたり増収を続けていた。今年6月に発売された著書『経営は、焚き火のように Snow Peak飛躍の源泉』では、〈スノーピークという会社は社員全員がキャンパーであるということが最大の特徴です。社員数が600人を超えた現在でも、採用基準ではキャンプが好きかどうかを重視しています〉など、その経営の要諦を明かしていた。
会社の舵取りは父親に戻すことになり、皮肉にも「7つめのルール」は守れなかったようだ。
9/21(水) NEWSポストセブン
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe7d1afc94160da24f44137496d26a074285e55d
ENEOS “元会長 辞任理由はセクハラ行為” 会社が発表
石油元売り最大手のENEOSホールディングスの杉森務 元会長が、先月12日、一身上の都合で突然辞任したことについて、会社側は、辞任の理由が女性に対するセクハラ行為だったことを明らかにしました。
会社によりますと、杉森 元会長は、ことし7月、那覇市の飲食店で接客をしていた女性に対して、性的に不適切な行為に及んだということです。
被害を受けた女性の弁護士からの連絡を受けて会社で調査したところ、本人が事実関係を認め、セクハラ行為であることが確認されたということです。
これを受けて齊藤猛社長が辞任を求め、杉森 元会長がみずから辞任届を提出したということです。
杉森 元会長は先月12日、一身上の都合を理由に突然辞任し、会社側は辞任の詳しい理由は答えられないとしていました。
セクハラの事実を直ちに公表しなかったことについて、会社では「被害を受けられた方のプライバシー保護を最優先した」としていて、記者会見などを開く予定はないとしています。
そのうえでENEOSホールディングスは「人権尊重、コンプライアンスの徹底を経営の最優先事項と位置づけているにもかかわらず、元会長みずからがこれに背く行為を行ったことは極めて遺憾だ」とコメントしています。
杉森 元会長とは
杉森 元会長は66歳。
1979年に当時の日本石油へ入社し、販売や経営企画部門などを経て、2018年に当時のJXTGホールディングスの社長に就任しました。
そして、おととしから先月まで、ENEOSホールディングスの会長グループ最高経営責任者を務めていました。
また在任中には財界活動にも取り組み、経団連の副会長や石油元売り各社で作る業界団体の石油連盟の会長なども歴任していました。
2022年9月21日 14時26分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220921/k10013829301000.html
二つの事件を並べてみた。スノーピークの方は、父の会長がいて、その娘がデザイナー兼社長であったが、その娘の社長が妻子ある男と不倫して、妊娠してしまい、そのことで辞任することになった。もう一つは、ENEOSの会長が風俗営業店(飲食店)に行って、そこで体を触ったということでコンプライアンスに引っかかるから辞任したということである。
さて、最近は、芸能人の香川照之氏のこともあるが、銀座のクラブのような「女性が接待をする飲食店」で女性に触るなどをしても、セクハラに当たるそうだ。それならばバカ高い料金を払う必要などはない。銀座のクラブなどは「座っただけで5万円」などといわれており、その値段は「何の対価として払っているのか」というこ都が全くわからない。
かなり昔、宇野宗助首相(個人)が神楽坂の芸者と性的関係を持ったことによってスキャンダルとなり辞任に追い込まれた事件があったが、そのようなじけんになったあと、神楽坂の料亭に行く人はいなくなった。実際に、芸者遊びをして、触ったり、そのような背一帯を受けることができないのであれば行く必要はないということになって、客が寄り付かなくなったのである。はっきり言ってしまって、接待がないのであれば、チェーン店の居酒屋で飲んでいればよいのであり、それ以上の高い値段を払う必要などはない。
つまり、ENEOSの会長が行っていた那覇市内の飲食店は、基本的には「値段は高いことを言っているがサービスが伴わない店」という解釈が成立することになり、それならばそのような高い店に行かなければよいということになる。
昔々、宇野宗助より前の時代は、まずは置屋や料亭の女将が、そのようなことはしっかりと対処していて、秘密が漏れないようにしていたし、そもそもそのような事件にならないように、事前に教育がされていた。しかし、昨今のホステスや芸者は、基本的には、そのような教育もなく、「素人のアルバイト」が「割のいいバイト」ということでやっており、また女将などもそれを管理しきれていないということになるのであろう。何のために客は高い値段を払っているのかわからないということになるのであろう。ある意味で、男性側を悪く言う風潮があるが、実際には、どうなのか、その値段設定などから「意味」を見てみるべきではないか。
一方その女性に関しても「不倫」で社長を辞任する。まあ、「妊娠」ということなので、「産休」の意味合いもあるのかもしれないし、また父が快調であるということから「世間の好奇の目から隠す」ということもあるのかもしれない。しかし、「男性もエロならば女性もエロ」であることは間違いなく、その双方がそろうから成立する。性犯罪ではないので、そのようになってしまうということになるのであろうが、しかし、まあ、不倫で会って子供を妊娠するというのはなかなかであろう。
いずれも社会的な地位もあり、それなりに忙しく社会的な責任もある。同時にエネオスの方はちょっと微妙ではあるがしかし、、完全な犯罪とも言い切れない部分がある状態で辞任に追い込まれるというのは、なかなか興味深い。それだけ社会が「かたくるしい」時代になってしまったのではないか。
白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき
松平定信の改革があまりにも規律に従いすぎていたので、もともとの田沼意次の政治位の融通が良かった、「白河の水はきれい過ぎて、かえって魚も住みづらい。 昔のにごっていた沼が恋しい。」 という和歌である。まあ、今のエロに関してはこんな感じではないか。
まさに歴史は繰り返すのである。