中国国産旅客機
中国は国産の飛行機を製造しているとご存知でしたでしょうか。
中国商用飛機有限責任公司(Commercial Aircraft Corporation of China (COMAC))が、中国華融資産管理股份有限公司(China Huarong Asset Management Co Ltd)の子会社である、華融金融租賃股份有限公司(China Huarong Financial Leasing Co Ltd)から、30機のC919型機と、20機のARJ 21型機を受注したとのレポートです。
C919は156〜168席の中型機で、ボーイング737、エアバス320と競争するレンジです。2017年5月に初飛行に成功しています。エンジンはCFMインターナショナル製(米GEと仏スネクマの合弁会社)のLEAP-1Cを搭載しますので、ここは外資の力を使っています。
ARJ21は78〜90席のリージョナルジェット機で、成都航空が既に同機で運行をしています。エンジンはGE製で、やはりここは外資の力を借りています。
航空機に莫大な費用を使って研究・開発を行い新規参入しても、売れないというリスクがありますが、中国には国内で膨大な需要があり、中国国内のエアラインやリース会社が大量に購入することで、投資回収ができるのだと感じます。
筆者は中国の国内線に乗ると、かなりの確率で中型機のエアバス320にあたり、この機種はどのエアラインも大量に購入しているモデルだと実感しています。これを国産機に置き換えようというのが中国の計画だと思いますので、相当な需要があるはずです。数年〜10年後くらいには中国国内線は中国国産機がメインになっているのかもしれません。(筆者は新型機には当面あまり乗りたくないのが本音ですが。)