中国の代表的な漬物『ザーサイ』
2022.09.24 06:00
食材まめ知識『ザーサイ』クッキング9月Cメニュー。
ザーサイとは、高菜の仲間で、からし菜の一種です。コリコリとした歯ごたえを楽しめることから「畑のアワビ」とも呼ばれます。
ザーサイには、茎のつけ根部分に、でこぼことこぶ状に膨らんだ部分があります。このチントウツァイを塩と酢で漬け込んだものが、一般によく見かける、瓶に詰められたザーサイの漬物です。
ザーサイの歴史は意外と浅く、今から100年ほど前、中国の四川省で栽培されはじめたそうです。現在の主な生産地も中国なので、日本では野菜そのものが流通していることはほとんどありません。
ザーサイにはカリウムや鉄などのミネラル、ビタミンKなどビタミン類が含まれています。整腸作用のある食物繊維も含まれるので、お腹の調子を整える作用もあり、カロリーと糖質は少ない傾向にあります。
ただし、ザーサイの漬物にはナトリウムが多く含まれているので塩分の取り過ぎには注意したほうがよいですね。
また、薬膳の考え方では、ザーサイは胃腸の働きを高める作用があるとも言われています。食欲を増進したり、消化吸収機能を高めたりする作用があり、胃腸が弱まっている人や、胃もたれを起こしている人にもおすすめだそうです。
ザーサイのおすすめの食べ方は、ラーメンだけでなく、そうめん、冷やし中華、焼きそばなどの麺類や、サラダや冷奴、和え物といったさっぱりした料理、さらに餃子やチャーハン、卵焼き、炒め物などアクセントとしていろいろと使えます。