Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

旅のチカラ、旅のカケラ

クリスマスキャロルの頃には

2008.12.25 14:45


近くの教会から流れてくる賛美歌を子守唄に、

蚊帳の中で眠ったクリスマス・イブ。

煙突がない部屋にもかかわらず、

真夜中の訪問者がいたようで、

枕元に緑色のバッタが潰れて死んでいた…。



海外で迎えるクリスマスは初めて。

しかもここはルワンダ。

キリスト教徒が約半数を占める国なので

ここ数日クリスマスムードが高まっていて、

道を歩いていると、

煙突に落ちたように真っ黒な顔のサンタが

大きなもみの木を売りつけてくる。



真夏のメリークリスマス♪

この国ではクリスマスは休日。

通りに出てみると、店は軒並みシャッターを降ろしていた。

朝食は少年からピーナッツを買って済ます。



ここブタレから首都キガリに戻ろるため、

昨日調べておいたバス会社に向かったのだが、

オフィスには大きな南京錠がかかっている。

9時と10時にバスがあるって言ってたのに…もう!

仕方ないのでバスターミナルへ向かって歩いていると、

交差点でマタトゥ(乗合タクシー)が人集めをしていた。

聞けばキガリ行きだという。

狭いけど、こいつで行くとするか。



ワゴンに乗り込み、集金係に料金を聞いた。

「2000フラン(約400円)」

ん、なんだか態度がおかしい。

相場は1500フラン。彼の態度から、

少しボッてやれ、という思惑に勘づいてしまった。

たかだか100円程度の話だが、

旅行者だと思って甘く見られるのが気に入らない。

荷物を担ぎ、「他のバスを探すよ」とその場を去った。



しばらく歩いていると、

「VOLCANO」と書かれたミニバスを発見した。

車体は新しく、シートもわりと広い。

乗客はおらず、運転手がひとり携帯電話で音楽を聴いていた。


「これに乗りたいんだけど?」

「ん?9時に出発するから待ってな」(運転手)

「いくらですか?」

「向こうにオフィスがあるから、

そこでチケットを買っておいで」(運転手)

すぐ隣の建物にオフィスがあった。

ブタレ→キガリの運賃は1800フラン(約350円)。




一番乗りだったので、席は自由に選べ

一番後ろの端っこを確保した。

キガリまでの2時間、

段々畑や水田を見ながら、うとうとと過ごした。


「VOLCANO」社のバスはとても快適だった。

キガリの街もまた死んでいた。

昼食のレストランも、ネットカフェも

さんざん探す羽目になった。

海外で過ごすクリスマスって、つまんない…。

ひとりなのですることもなく、

宿の近くにあるショッピングセンターに行き、

用も無く、家電コーナーをうろついた。



電子レンジをいじっていると、

「メリークリスマス♪」

陽気なガードマンに声をかけられた。

「あ、あぁ、メリークリスマス…」

「クリスマスはどんな風に過ごすんだい?」(ガードマン)

え?何にも予定がないからこうして

欲しくもない電子レンジをいじってるんじゃないか…。

「ケーキとシャンパン、かな?」

口からでまかせが通じたのかどうかわからないが、

そいつはいいね!みたいな顔で彼に肩を叩かれ、

ハッハッハと笑いながら去っていった。


うーん、なんだか惨めになってきたぞ…。

一応ワインコーナーを覗いてシャンパンを探してみるも

あいにく置いてなかった。

じゃあコーラを買って帰ろうか、と思ったが

瓶を返しにくるのが面倒なので水で我慢した。


つづいてケーキコーナーへ。

不恰好なチョコレートケーキが目に入った。

「ハウマッチ?」

返ってきた答えは800フラン(約150円)。

財布を覗く。手持ちは400円だった…。

ケーキはあきらめ、

レジの横にあった30円のチョコを1つ手に取り

会計を済ませた。

水とチョコ、あわせて100円である。



宿に戻るとオーナーらしき人物に

「エンジョイ クリスマス!!」と

大声で肩を叩かれた。

痛っ、痛いって!


なんだよ、みんな浮かれちゃってさぁ...けっ。

サンタさん、話し相手になってください。。