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旅のチカラ、旅のカケラ

リアル“北斗の拳”

2009.01.19 14:30


世界一危険な都市「ヨハネスブルグ」。

日本人バックパッカーの間では、

リアル“北斗の拳”の街と恐れられ、

むやみに近づこうとはしない…。



統計によると年間11万件の強盗が発生し、

3万件の殺人(未遂も含む)が起こっているとか。

『列島警察24時』も顔負けの犯罪都市にまさか降り立つとは…。


昨夜は結局ヨハネスブルグに到着したのが午前3時。

「今日はうちに泊まっていきな」と、

メグンの実家にお邪魔することになった。

1ヶ月ぶりの帰宅なのに、

見知らぬ東洋人を連れて帰ってくるとは

家族はいったいどんな反応をするのだろう…?



午前7時に目が覚め、リビングに顔を出すと

メグンのおばあちゃんが朝食の準備をしていた。

アワワワ...と事情を上手く説明できなかったので

「グッドモーニング!」と笑顔で挨拶した。



ようこそ、ようこそ、みたいな素振りで

笑ってくれたのでひと安心。

でも一難去ってまた一難…とはよく言ったものだ、

レゲイ風なお父さん(?)と、

真面目そうなお兄さんが顔を出した。


アワワワ...

に、日本人です。えぇっと昨日、車で一緒に…

上手く説明できないので、結局、

「グッドモーニング!!」とやっぱり挨拶。


おう、よくきた、よくきたと肩を叩かれ、

懐の深さにちょっと感動した。

シャワーを借り、おばあちゃんに朝食をすすめられ、

あれよ、あれよとこの家庭に溶け込んでしまった。

カメレオン?

言葉が通じなくてもなんとかなるもんだね(笑



メグンとコナンが起きてきたので、

2度目の朝食を一緒に摂った。

彼らは泣けてくるほど親切で面倒見がよく、



「今日は街を案内するよ」

「あとからバスと飛行機のチケットを調べてあげる」

「宿はここでいいかな?予約しとくよ」


と、いたれり尽くせり。

「ありがとう」しか言えない自分がもどかしい…。

朝食は庭のテラスで。まるで映画みたい♪

蒸したシリアルにハチミツとチーズをかけて

ハーブティと一緒に、だもの。



朝食が済むと、早速車に乗り込み、

まずは今夜の宿に連れてってくれた。

正直、ヨハネスブルグに滞在はしたくなかったのだが、

ここは彼らの街。恐い、恐いと言っていても失礼なので

「でも、できるだけ安全な場所にしてね」と、念だけ押しておいた。

1泊1500円以上したが、

一軒家のキレイな宿に泊まることができた。


プールやキッチンも自由に使え、広いリビングでは

4匹の猫が仲良く昼寝をしていた。

荷物を部屋に押し込み、再び車で移動。

ヨハネスブルグの1DAYツアーだ☆



「ここは大丈夫」という合図でカメラを出し、

彼らから離れないようにしながら写真を撮った。

新市街はアート色が強く、

街のいたる所にグラフィックが施され、

ギャラリーやミュージアムがたくさんあった。



ちょっと遅めの昼食は恐怖のダウンタウンへ。

某『C球の歩き方』には、

「ここを歩くなら強盗に遭う覚悟の上で」と書かれている。


ひぇ~、だ、大丈夫?



周囲はオールブラック!黒人の街だった。

「1994年以降、ここに白人が住まなくなって

今じゃ、すっかり荒廃した街になったよ…」

コナンは壁が剥がれたビルを見ながらそう呟いた。

たしかに有名ホテルや大資本の企業は次々とこの街から撤退し、

郊外にその拠点を移している。



ピリピリとした視線を感じながら、足早に通りを歩いた。

もちろんカメラはしっかりと隠したまま。


夕方、宿まで送ってもらい

長い長い彼らとの2日間が終わった。

「ありがとう」と何度も頭をさげ、

ちょっと泣きそうな気持ちで別れを惜しんだ。



たくさん迷惑かけたのに、さんざん面倒を見てもらったのに

彼らは「楽しかったよ」と、自然な笑顔で手を振った。

ホント、ありがとう。忘れないよ、ずっと。

小さくなっていく車を見送り、また1つの別れを数えた。


ソファで寝ていた猫を撫でながら、感傷に浸った。

言葉が通じなくても、気持ちは通じていたのかな?

簡単な会話、英語の教科書なら中学校レベルだけど、

それでも楽しかった2日間。


「喜望峰に辿りつたら写真を送るね」

最後にした約束を果たす日は近い。