恩師のリサイタル
2022.09.24 00:46
9月21日に大阪いずみホールで私の恩師である小栗まち絵先生のリサイタルへ行って参りました。
私は小学生の時に関西へ引っ越して来たのをきっかけに、工藤千博、小栗まち絵夫妻の門下となり、大学卒業までお二人には両親の如くお世話になりました。
卒業後も海外から帰国の際にはお家へ呼んで頂いたり、メールやお手紙を頂いたりといつも気にかけて頂いています。
今回のリサイタル前にもわざわざお手紙を頂き、先生に会いたい、演奏を拝聴したい一心でコンサートへ向かいました。
ランチタイムコンサートとは思えぬ充実したプログラムに時々お話を交えての2000円ではあり得ないボリュームの演奏会でした。もちろん満席。
久しぶりに聴くまち絵先生の演奏は、私が忘れかけていた、私がいつも求めている演奏の原点であることを瞬時に思い出させてくださいました。
新進気鋭の若い演奏家の演奏ばかりを耳にしますが、先生の紡ぎ出す音楽は人生の歴史と、喜怒哀楽がはっきりと現れ、真っ直ぐ心に染み渡るとてつもない完成度でした。
74歳でこのクオリティの現役プレイヤーが世界中で一体どれくらい存在するのでしょうか。
先生の弟子として沢山の教えを私の人生に与えてくださったことに感謝してもしきれません。
終演後に舞台裏へご挨拶へ伺った際、自分の演奏に満足せずにはに噛む変わらぬ先生のお姿に益々愛しく、尊敬の思いが募りました。
先生これからもどうかお元気で、まだまだ沢山教えてください!