向日葵枯れて

おにーさんとこのマルプーのティガを数時間預かることになって、近所をぐるっと散歩に出かけました。私がティガに甘々なので、彼女が行きたいほうへ私が引っ張られる歩き方です。私一人だったし時間がそれほどなかったので、ほんの少しだけのつもりでしたが、やはり土の匂いが好きなのでしょうか。

ぐいぐいリードを引っ張って舗装道路から外れて、畑の一角の土に嬉しそうに入って行きます。すみません、作物のないところにちょっとだけ入らせてくださいね。彼女が土を、草をクンクン嗅いでいる間、私は空を仰いで周囲を見渡します。

枯れた向日葵が無造作に置かれています。

その枯れた姿を見つめていたら・・ふと時間が巻き戻されるように浮かぶ、咲き誇る黄色と瑞々しい緑。鮮やかなその色彩は、今は枯れたその姿のなかに時間軸を持って確かにあるのです。ああこの花は、太陽に向かって精一杯に咲いたのでしょう。その後の枯れた姿も美しいと思いました。

No War Please