2018.2.6〜8 赤岳
厳冬期赤岳へ。
2月6日、鳥ちゃんと二人で赤岳鉱泉へ
朝一でお蕎麦屋さんに寄ってエネルギーチャージ♪
なんと赤岳鉱泉は女性グループだけのキャンペーン中で個室にお泊まり♡
で、夕食ももちろんステーキ!
ラッキーの連続に、なんだかとってもいい予感がしたのだけど…
2月7日、今日は赤岳天望荘へ!
厳冬期赤岳は2度目だし、きっと楽しく登れると思っていた。
フワッフワの霧氷が美しい。
行者小屋では青空が広がっていた。
ダイヤモンド赤岳も、鳥ちゃんのバースデーを祝福してくれてる♡
だけど、文三郎尾根を登り始めると、ガスに包まれていく…。
とても寒い。
ケロちゃんとたかさんが御小屋尾根から阿弥陀を越えてくる。
たくやさんは北稜から来る。
みんなで合流するのだ。
今日は鳥ちゃんの誕生日…天望荘でお祝いをするのを楽しみにしている。
途中、青空が見えた時間帯もあり、少し希望がでてくる。
北稜を登っているたくやさんが、私たちの姿を見つけて
写真を撮って送ってくれた。
でも、気持ちが悪い…。
全然足が進まない…。。
なぜ今、高山病の症状が?
先週は急性胃炎で寝込んでいたので本調子じゃないのか…
だけどそんなことで諦めるわけにはいかない。
少しずつ、少しずつ、登る。
鳥ちゃんが心配そうに振り返る。
途中で、たまらず、吐いた。
とても苦しかった。
それからまた登った。あとは自分の体力が続いてくれることだけを願って。
こんなに過酷な山行は多分初めてだと思う。
あとはもう、恐怖感や寒さを感じる余裕さえなく
自分を信じて登り続けるしかなかった。
赤岳の山頂について、赤岳神社に手を合わせて、
無事登らせていただけたことに感謝した。
珍しく泣けてきた。
天望荘について、濡れたウエアを干して、凍えた体を温めて
やっと生き返る気がした。
しばらくして、外に出たら、ちょうどたかさんとケロちゃんが到着した。
二人も大変な思いをしてここまで辿り着いたのだ。
たくやさんが阿弥陀から分岐まで一緒にラッセルしてくれたらしい。
お互いの報告をし合って、無事にここで会えたことを心から喜び合う。
この日は、鳥ちゃんの誕生日で、来週誕生日を迎えるたかさんも一緒にお祝いした。
無事にみんなでここに揃えたこと…本当によかった。仲間ってありがたいなと思う。
鳥ちゃん、たかさん、ハッピーバースデー♡
2月8日
朝の稜線でしか出会うことのできない景色…。
この日は昨日とは打って変わって快晴。
ケロちゃんとたかさんは横岳を越えて、硫黄岳へ。
鳥ちゃんと私は地蔵尾根を下る。
さよなら 赤岳
天望荘が遠ざかる
地蔵の頭が見えてきた
無事下山を祈願して
鎖が付いたナイフリッジ
慎重に、下る…下る…
ケロちゃんとたかさんはどこだろう?
最後に、中山展望台からの絶景を目に焼き付ける
あそこに居たんだよね
鳥ちゃんには、本当にお世話になりました
鳥ちゃんがいなかったら、絶対に登頂できていなかった
美濃戸口でケロちゃん達と合流して、再びベースキャンプへ。
今度はたくやさんも一緒に、たかさんと鳥ちゃんのバースデーを祝う。
おめでとう♡
鳥ちゃん、ケロちゃん、たかさん、たくやさん、
ありがとうございました。
今回は、思うところの多い山行。
なかなか向き合う気持ちになれなかった。
記録を書く気持ちになるまで一ヶ月以上かかった。