難化する大学受験に向けて準備しておきたいこと
最近の塾業界でHOTな話題があります。こちら、ちょっと古い記事ですがまとまっているので紹介します。
私の大好きな塾ブログ「さくら個別ができるまで」でも紹介されていますが、「昨今の大学受験が難しくなっている」というお話です。
記事にもある通り、「定員を越えた大学には国からの補助金が削減される」とのことで、今までガンガン学生を入学させていたマンモス私立大学も、揃って定員の超過を回避する運びとなりました。
昨年、今年と恐るべきスピードでその影響が表れています。各塾の先生たちも話すように「あれ?昨年までならこの点で余裕だろう」と思った点数でも合格通知がもらえない、なんて現実が巷には溢れています。各大学のボーダーは上がり、今年は特にそれがとても顕著です。
高校生の50%は大学生になる、という時代の終焉でしょうか。再び大学は多くの生徒たちにとって「狭き門」となってしまうのでしょうか。
また、ご存知、教育改革も目前です。
本日はそんな諸々を踏まえ、「そんな現代で大学受験に向けて何をすればいいのか」というお話。
推薦がお得!?先を見据えて評定をしっかりとること
今や東大ですら推薦入試を積極的に活用する時代です。学生側も上手に活用したいものです。
基本的に、推薦入試は大きく分けて3種類。
各高校が枠を持っている①指定校推薦、各大学が枠を持っている②一般推薦、自らがその大学に合っていることを売り込む形式の③AO入試です。
①や②は「評定平均」が重要な要素で、これが足りていないとそもそも受験資格が得られません。神奈川県の私立高校入試に近い形式ですね。
その「評定平均」つまり「学校の成績」がみられる期間は「高校1年生のど頭〜高校3年生の夏まで」。「高校3年生になったら勉強頑張る!」は通用しません。平均ですからね。
新高校1年生から先を見据えて、真面目にコツコツ評定をとったものが、勝利を得られるのです。その評定のとり方は、新高校一年生に告ぐの項でも紹介しています。
あとね、評定が取れないから安易に一般受験にする、というのはとても危険です。それならばその段階で覚悟を決めましょう。一生で一番勉強する覚悟を。
英語が超重要!外部検定試験が入試攻略の鍵!?
文系大学を目指しても理系大学を目指しても受験科目に入ってくる「英語」が重要なのは言うまでもありません。
そして、その「英語」がさらに重要な役割を担うことになります。
教育改革の目玉「大学入学共通テスト」では、英語4技能(話す・書く・読む・聞く)の力をしっかり測定するために、外部試験の導入に積極的です。
その傾向は現在の大学入試でも同様で、例えば「英検2級を持っていると一般試験の英語免除」などの優遇措置を行っている大学も多いです。このブログでも取り上げましたが、TEAPの勢いもすごいです。こちらは「280点以上で英語の試験免除」などの優遇措置が受けられるところが多いようです。
高校2年生の間にこれらの検定をクリアすれば、3年生の間は、他の科目に集中して時間を割くこともできます。一般受験において、有利になるのは間違いありません。
以上の「推薦」「英語」がこれからの大学入試の重い扉を開ける大切な鍵になります。どちらにおいても、先を見据えることが絶対的に必要なことです。
もっと前の段階に行けば、大学受験に向けたカリキュラムが整っている中学・高校選びや、小学生からの国語力・英語力・活用力の育成、日々の生活習慣の改善など、できることや考えることは山ほどあります。
逆に、先に考えておいて損ということはありません。考えることは、意識をするということ。その意識が、あなたの行動を少しずつでも変えてくれるはずです。人間にはそんな強さがあります。
100メートル走で人類最速の男ボルトに勝つには、早めに走り始めることです。大学受験にはいつがスタートという明確なルールはありません。
そう、今からだって、スタートできますよ。
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未来のことを考えよう。未来の話をしよう。もちろん今をとっても大切にしながら。