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【2018年2月】Instagram(インスタグラム)の最新データから考察する伸びた理由と企業の活用方法~後編~

2018.02.28 03:58

前編(参照記事リンク)では2017年10月に各メディアから発表された内容を中心に、Instagram(インスタグラム)のユーザー属性についてまとめました。本記事では下記に記載のポイント3、4について紹介していきます。



前編(参照記事リンクでは2016年から2017年にかけてのInstagram(インスタグラム)が、成長著しいSNSであることと、すきま時間に利用されている点についてまとめました。後編ではコト消費が加速した「インスタ消費」と、ユーザーのInstagramの使い方と、企業のInstagram(活用方法についてまとめていきます。


ポイント3:「コト体験」がシェアできるプラットフォームが「インスタ消費」を加速させた

ポイント3では、なぜInstagram(インスタグラム)が巨大プラットフォームになり得たのかと、2017年に社会現象もひきおこした『インスタ消費』を解説していきます。

まず、Instagramの成長の要因についてですが、Instagramが、『「コト体験」のシェアができるプラットフォーム』であることがあげられます。


『「コト体験」のシェアができるプラットフォーム』を、具体的に説明していきます。

まず、従来あった生活者の「思い出を残すために写真を撮る」という行為が、スマートフォンの普及とSNSの盛り上がりにより、現在では「写真映えする思い出を作りたい(=それをSNSで人に見せていいねが欲しい)」と、生活者の潜在意識が変化してきました。デジタルカメラをもたずとも、スマートフォンのカメラ機能や多様なカメラアプリによって、写真を撮る行為自体が増え、撮影した写真をシェアする場として、写真・動画を中心としたプラットフォームであるInstagramがハマったと考えられます。


そんなInstagramが2017年に起こした社会現象が「インスタ消費」でした。「ナイトプール」や「フォトジェニックなカフェや飲食店」など、写真映えする思い出づくりに、若年層を中心とした生活者が注目していました。「ナイトプール」は、かわいい水着を着て、かわいい装飾に囲まれ、その時間を友人と楽しむ<コト体験がシェアできる場所>としてヒットしました。

※出典※インスタ消費1:NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0815.html

※出典※インスタ消費を狙うイベント:TOKYO ICECREAMELAND http://tokyophotogenicteam.com/


また、この「インスタ消費」に目を付けたイベントも開催されました。2017年12月中旬に開催された、TOKYO ICECREAMELANDがその一例かと思います。3日間のイベントでのハッシュタグの投稿数は「#東京アイスクリームランド」で1,000件を超え、まさに写真映えする思い出で、ハッシュタグ検索はあふれています。


ポイント4:興味のある情報は「ググる」から「タグる」へ

【図1】

最後にユーザーのInstagram(インスタグラム)の使い方についてです。【図1】を参照ください。こちらは当社でご提案の際に利用している資料ですが、Instagram内でも利用する”場所”によって、ユーザーが「投稿している内容」や、それに伴い「受け取る情報」が変化しています。Instagramの主な利用場所は、以下の3つがあります。


1.タイムライン

2.Instagram Stories(ストーリーズ)

3.ハッシュタグ


1の「タイムライン」はユーザーがInstagram(インスタグラム)へログインするとはじめに目にする場所で、自身がフォローしているユーザーの投稿がランダムに掲載されています。さらに、自身が投稿した画像は、プロフィールページにアルバムのように格納されていくため、各アカウントにより、その趣味嗜好や、特長が色濃く表現されます。インスタグラマーの皆さんにもよくお聞きするのですが、タイムラインに投稿する画像は、フォロワーに対して、本人の世界観を伝えることを意識しており、【きれいな情報をまとめる】場所として活用していることが多いです。


続いて、2の「Instagram Stories」は、24時間で投稿が消えるという特長があるため(アーカイブ機能もある)、この特長による手軽さから、「今何をしているのか」を投稿することが多く【リアル感】があるも画像や動画を投稿するユーザーが多くなっています。


最後に、3の「ハッシュタグ」です。Instagram(インスタグラム)は、「タイムライン」や「Instagram Stories」など、フロー型の情報が多い中、「ハッシュタグ」をつけて投稿することで、同じハッシュタグがついたものがストックされていくという機能があります。ですので、自身の興味がある商品や飲食店などの、デザインや使い心地などを調べたいと思った時に、「ハッシュタグ」で検索し、情報を取得しています。当社内でも、ハッシュタグ検索から、家具を購入したメンバーもいるほどです。「ハッシュタグ」はInstagramを利用しているユーザーが体験した事柄をまとめている場所となり、自身の興味を【タグり寄せる】場所と言えます。


当社では、ご提案の際、分かりやすくこの3つの場所と、その場所にユーザーが期待する情報を、アイスクリームで例えてご説明しています。

まず、「タイムライン」は【きれいな情報をまとめる】場所のため、『食べる前のフォトジェニックなアイスクリーム』が掲載されるでしょう。

次に、「Instagram Stories」では、【リアル感】を表現することが多いので、『食べかけのアイスクリーム』が投稿されることが多いです。


最後に、「ハッシュタグ」には、過去そのアイスクリームを食べたことがある人、そのアイスクリームを販売している場所がまとめられているので、情報を【タグり寄せる】ために、ハッシュタグで検索を行い、情報を取得します。「#アイスクリーム」には、さまざまな人が食べた多種多様なアイスクリームの情報が一覧化されているので、ここをみて、更に違うフォトジェニックなアイスクリームを求める人も出てくると思われます。


▼アイスクリームで例えると・・・

1.タイムライン:食べる前のフォトジェニックなアイスクリーム

2.Instagram Stories:食べかけのアイスクリーム

3.ハッシュタグ:他の人が投稿している多様なアイスクリーム


このように、利用場所によって、ユーザーが求める情報が違うので、特性を理解し、マーケティングに活かしていくことが重要です。


Instagram施策を企業はどう活かすべきか

当社では、Instagram(インスタグラム)プロモーションは<ターゲットリーチ率×コト提案>が重要だと捉えています。ターゲットリーチとは商材とインフルエンサーの相性です。ブランドイメージに合う方やターゲットの年代の含有率を見ていく必要があります。この、ターゲットリーチ率の詳細は、プロモーションの効果を高めるInstagramerを見分けるポイント(参照記事リンク)を参照ください。


コト体験の提案とは、情報を受取るユーザーがいかにして<自分ゴト化>をさせる設計ができているか、です。これは、どのプロモーションを考える際にも共通することですが、単純にインフルエンサーに「この水はいい!」と、PRしてもらうのではなく商品の特長を掴み、どんなコンテキストに乗せて商品の特長をフォロワーに伝達すべきか、のプランニングを重要視しています。


水のPRでも、「どう表現したら、より手にとってみたいと感じるか」を最大化するために、どんなシーンやコンテキストが必要であるかを検討します。例えば、海辺で飲むシーンで清涼感のある商品特長を伝えたい、または、ラグジュアリーなグラスと共に飲むことで、高級感を演出したい、など、商品特長を伝えられるかを検討した後、Instagramer(インスタグラマー)に対して案件のご依頼をいたします。Instagramer(インスタグラマー)の皆様に、商品コンセプトを伝えた上で、あとは、彼らの表現力や、アカウントの背景、文脈にお任せし、商品PRにご協力いただきます。※投稿に際しては広告であることを明記いたします。


さらに、ポイント4で記したとおり、今はInstagramの中でも、ユーザーが求めている情報が、掲載面で異なります。タイムラインは商品・サービスをきれいにまとめることが多く【ブランディング寄り】と捉え、Instagram Storiesはリアル感を伝えるという背景や、リンク設定も可能になっていることからも【ダイレクト寄り】な表現場所と捉えることができます。そして、ハッシュタグは、タグりよせ検索の受け皿として、充実させておく必要もあります。


コンテキストと掲載面、どちらも立体的に考えることが、Instagramを活用したマーケティング効果を最大化するキーポイントかもしれません。しかしながら、Instagram(インスタグラム)も、表現できる範囲や、得意ではないことも、もちろんあります。あくまでもマーケティング手法の一つであると理解し、当社では総合的なプランニングで広告主様の課題解決に努めています。


~お問い合わせは以下のメールアドレスにご連絡ください~

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