花の器
昔々、家には母の生け花の”帳面”(”ノート”ではないカンジなのです)があって、少女の頃の私はそれを眺めるのが好きでした。乙女座らしく几帳面な母は、娘時代のお稽古事の記録をきちんと残していました。色鉛筆で丁寧に描かれたその図には、花の名前や特性、器のことも書き添えられていたのです。(あれ、今どこにあるんだろう)(嫁ぐとき、若しくは母が亡くなったとき、もらえばよかったな・・)
なんちゃってガーデニングの日々に、苦手意識のある『切り戻し』作業に『えいや』と取り組んでいます。やっぱり、花のついた枝を切ってしまうのは勇気を必要とします。ですが、放置すればわさわさしちゃいますし、なにより枯れた部分を取り除かないと株全体に悪影響です。さてと、と思い切って切ったはいいけど、切ったものはやっぱり勿体なくて捨てられません。
なんとかしようと、家のなかを見渡して使えそうなものを選び出します。
ピンクのサルビアは丈が長くなりすぎて、寄せ植えのプランターからその身を大きく撓ませてなんともしんどそうでした。切った花も丈が長いので、適当な器を見繕うまで一旦鉢の受皿に置いておきました。あ、この上に一周り小さい受皿を置くのがいいかも💡 閃いちゃったのでやってみます。
オトナになって特に好きになったひな菊は、手入れがよくないのでしょうね、葉っぱばかりが茂ってしまって、少し風通しをよくしなきゃ、と切りました。切った茎には蕾がたくさんついています。口の広いジャムの空き瓶に生けて、カップのカタチのブリキ製鉢カバーで覆いました。
3つ目の写真は、仏様用にスーパーで買ったトルコ桔梗が『もうヘロヘロ』ってカンジになっちゃっていたのを、『もうちょっとガンバッテ』と、プリンの瓶に生けました。何日か目を楽しませてくれたけど、ああそろそろ厳しいですかね・・・
⤵ そしてこちらは、フツーに小さな花器です。器とお揃いの花留めがついていて、小さいのを挿しておけます。これ、確か家人がどっかで買ってきてた記憶。およそ生け花と縁がなさそうに見えるけど、どうしてだったけ。
花と遊ぶの、楽しいです♬
No War Please