日本語を教えるのに英語は必要か?
2019.12.07 07:59
日本語を外国人に教えてると人に話すと「いいな~英語ができるから。」とよく言われます。
確かに私のレッスンでは英語で説明することがありますが、全く英語を使わずに教えることも可能です。いわゆる直接法というものです。反対に、英語などの媒介語が必要な場合を間接法と言います。
日本国内にある日本語学校、日本語教室では直接法方法が主流で、私も日本語教師になるためのコースを取った時は直接法での教え方を学びました。
ですから、結論から言うと、英語を話せなくても日本語は教えられるのです。
そうは言いつつも、やはり直接法では限界を感じ、英語を使った間接法のコースで再度学びました。
そうして今では、直接法と間接法を生徒によって使い分けています。
直接法と間接法を私なりに比較してみます。
直接法 良い点 大人数、多国籍の授業で教えることができる
悪い点 時間と手間がかかる。誤解が生じやすい。
間接法 良い点 指示をするときに便利。学生の理解が速い。
悪い点 生徒が翻訳された意味でしかとらえられない。
先生が生徒の母国語または英語を知らないといけない。
またレベルによっても違います。初級者には間接法で、中級くらいから直接法に切り替えていきます。実はその時間は意外と短いので、最初から直接法だけでがんばって苦労するより、最初は簡単な英語を使って教えたら楽だと思います。
さきほど、多国籍のの授業で教えられると書きましたが、レベルこそ違いこそあれ、英語が全く分からないという人はいないので、最初のうちは指示語に簡単な英語、ok, next, repeatを使うといいと思います。