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旅のチカラ、旅のカケラ

リマの中華街

2009.03.18 12:55



今日ものんびりとリマで過ごす。

ペルーは中華料理店が多いので食事が楽しい。

日本を離れて早13ヶ月、日本食は無理でも、

世界中に中華街があるのでずいぶん助けられている。



リマの中華街はセントロの西、カポン通り一帯に広がる。

1849年に初めて中国からの移民が到着し、

その後彼らの手により作られたのがこの中華街。

中華門をくぐるとそこはアジアの風、中国の香りが漂っている。


本日のお目当ては「沖縄そば」。

なぜリマに、中華街に沖縄そばがあるのかは謎だが、

とにかくある!

店名も不明で、中華門のすぐ手前、

628番地というのが手がかりだ。



「あ、あった!」

店はすぐに見つかった。

壁の張り紙に「SOPA UDON」と書いてある。

どうやらこいつがそうだな。


席に着くや否や

「オキナワ?」

と店員に尋ねられた。



「シー(はい)」

ここを訪れる日本人は多いようで、

みな沖縄そば目当てなのだろう。

待つこと1分、突き出しとして

サーターアンダギーが運ばれてきた。

砂糖をまぶしながら口に放り込む。旨い!



すぐさま沖縄そばも登場した。

さすがに島唐辛子はないものの、ダシの利いたスープが旨い。

麺は若干粉っぽかったけど、十分に満足行く味だった。



食後は市場を覗いたり、

古本街を歩いたり、橋の向こうに見えたカラフルな家も見に行った。

ちょうどバーゲン時期だったので、

60%オフの約1200円で新しいサンダルを購入し、

昨日と同じオープンカフェで冷たいレモネードで喉を潤した。



旅をしていると1日はとても早い。

忙しく観光をして濃厚な時間を過ごすもよし、

バスでひたすら移動する1日もよし、

何もなく、街に溶け込んで過ごすもよし。

こうしてまた1日が過ぎていく。



街明かり灯るころ、カフェを出てアルマス広場に向かった。

荘厳なカテドラルがあり、美しくライトアップされている。

2日つづけて同じ景色を見ると、

なんだかその街に詳しくなったようで嬉しい。

ここにまた1つ、思い出の場所を刻んだ。



「そろそろ行こうか」

宿に大きな荷物を預け、タクシーで空港へ向かった。

アンデスとは違う、ペルーのもう1つの顔を見るため

「イキトス」へと飛ぶ。


もう1つの顔、それは“アマゾン”である。