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旅のチカラ、旅のカケラ

モーニングジャングル

2009.03.19 00:35



リマの空港にあるスターバックスはネットがフリー♪

一番安いタゾティ(約210円)を注文し、

4時間ほどネットをした。

眠気とパソコンの明かりで目がしょぼしょぼする…。

フライトは午前4時、もう少しの辛抱だ。



定刻どおりに空に飛び立った…はず。

というのも、いつものことだが離陸前に眠ってしまう。

あの背中に重力を感じる瞬間が好きなのに、

飛行機のシートって安眠効果があるのかなぁ?



向かう先は「イキトス」。1時間40分の空の旅。

イキトスは、ペルー北東部に位置し、

アマゾン川上流のマラニョン川に面している。

「陸路ではいけない世界最大の町」といわれており、

船か飛行機でしか町に入ることはできない。



ペルーと聞くとアンデスの山々を想像しがちだが、

実は国土の約半分をアマゾンが占めている。

イキトスはアマゾン川の玄関口であり、

1890年から1920年にかけての天然ゴムブームが

小さな村だったイキトスに財をもたらしたそうだ。



最近は気になる場所は片っ端から訪れている。

もうすぐ旅が終わるし、若干旅の資金が残っているからだ。

最初は行き気がなかったパタゴニアも、

高くて断念しそうになったイースター島も、

結局は行ったし、行って良かったと大満足している。

そして、ここ最近気になっていた場所、それがアマゾン。



アマゾン=ブラジル

と、小学生の頃から思っていた。

でも、アマゾン川はペルーから始まっているし、

アマゾン川の30%はペルーを流れていることを最近知った。

しかも、ペルー(イキトス)でアマゾンツアーを組むと

ブラジルの3分の1ほどの料金で済むらしい。

もう行くっきゃない!


飛行機も安かった。

リマ⇔イキトスの往復チケットが160ドル。

ツアーはリマでも組めたが、きっと現地の方が安いと踏み

航空券だけを握り締めてのイキトス入りだ。



午前6時、雨のイキトスに降り立った。

空港の出口には数社のツアー会社がブースを構えていた。

相場を知らないし、ちょっと覗いてみるか。

待ってました!と、口上が始まる。



「さあさあお立会い、ここに用意しましたアマゾンツアー…」

ってな感じで、実によく口がまわる。

寝起き&寝不足でボーっとした頭でも、

数社を比較するためにこまめにメモを取った。

ざっと聞いた感じ、どこもそう変わり映えはなかった。

違いはロッジのクオリティと、どれだけ奥地に行くか。

だったら安さを重視しようかな。



狙うは2泊3日。

最初250ドルからスタートしたツアー料金は

面白いくらいに下がっていく。

「ええい、持ってけドロボー!

今すぐ出発するなら120ドルでどうでい!!」


ややや、安い!

ででで、でも今から??

眠いよ、体力ないよ、アマゾンでしょ?

「今日は軽めの内容?」

おかしな質問だね。

トレーニングのメニューを確認するんじゃあるまいし…。

「イージー、イージー(簡単、簡単)」

ホント?

じゃ、行こっかな。



午前6時、

ボロボロの状態でアマゾン行きを決定した。

2泊3日、食事もボートもすべて込みで120ドル。

もちろん空港からの移動も彼ら持ち。


しかも朝食がまだだったので

市場につれていってもらい、

ローカルな食堂で空腹を満たした。



さて、モーニングジャングル…。

ラジオ体操に行くくらい気軽に

森へ向かう。

ホントに大丈夫なのか??

(つづく)