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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編「三日遅れの七夕⑦」

2022.09.29 22:00

隆二「重かったろ?太腿痺れたんじゃない?」





臣の太腿の上に跨っていた隆二は、ひらりと立って、はだけた浴衣の裾を直した。





臣「ちっとも。くっついたままでも願い事に手が届くのに」





隆二「これ以上刺激すんな」





臣「…」





隆二「ふふ…くっつくのは後でな」





臣の髪をくしゃくしゃと撫でる。





臣「…うん」





やけに素直に臣が頷く。





隆二「聞き分けのいい臣って、可愛いな」





臣は、自分の髪から離れていく隆二の美しい指を目で追った。




その指が、真っ赤な和紙を迷わずに選んだ。





隆二「あ!やっぱりそうだ。アンパンマンの服と同じ、赤い紙に書いてる笑」





「どれどれ?たっくんの夢は…」





「おとーしゃんとパーパが,ホンモノの夫婦になりますように。だって」





臣「言ってる意味がわからんし」





隆二「読んで字のごとくだろ?俺たちに結婚式をあげて欲しいのかもね」





臣「何を今更、気恥ずかしいわ」





隆二「保育園のお友達の間で、ウェディングごっこが流行ってるらしいから、たっくんも当事者になってみたいんじゃないの?」





臣「当事者って言ったらあれか?お前が着るウェディングドレスの裾を持って入場するやつか?」





隆二「なんでそうなるかな 笑」





「たっくんは”誓いのキスをどうじょ”って言ってみたいらしいよ。この前そう言ってたもん」





臣「まさか、神父様役で出演したいのか?」





隆二「人前結婚式っていう手もあるからね。神父様とは限らない」





臣「そうだな。”隆臣前結婚式”っつーのもいいかも」





隆二「それ、バズりそうで怖い 笑」





つづく



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いつもありがとうございます。