ディアブロ(姫路セントラルパーク)
姫路セントラルパーク
長さ794m/高さ33m/最高速度78km /h
Bolliger&Mabillard/Inverted Coaster/Batman
日本で最初に導入されたB&M製インバーテッドコースターであり、アメリカのSixFlags系列ではBatman The Rideとして多数運行されており(日本では御殿場ファミリーランドにあったガンビットが同じモデルだったが閉園とともにクローズしている)、まさにインバーテッドコースターの基本形とも言えるモデル。ガンビットは乗っていないが、OROCHI(クローズ)、ピレネーと乗った後での乗車となったので、インバーテッドとしては最後の乗車となったが、この基本モデルが最も洗練され、無駄がないように思えて非常に好印象だった。
園内の一番奥に位置するディアブロだが、高台を少し越えたところにあるので、入口から進んで坂道を上っていっても、なかなか見えてこない。ある程度、近づいたところで、ヌッと黒い巨体が現れるので、ディアブロ(悪魔)という名に恥じない印象。入り口にも死神や悪魔を模した手作りな感じの造形が置かれている、その先の乗り場への階段にも手作りな感じではあるが、雰囲気作りがされていて、楽しい気分になった。
車両は4人×8両編成。黒を基本に座席が青、ハーネスがテカテカした赤でかなりカッコいい。もちろん、インバーテッドコースターなので、乗車位置は1番前一択だが、基本的にガラガラなので問題なく乗れると思う。先客がいれば1周待てば良い。逆に後ろに乗りたい人はかなりハードルが高いと思う。まぁ、一番前で問題ないんだけど。
最初の巻き上げから左にファーストドロップ。このドロップが山肌に沿うようになっており、木が間近に迫る。その後、垂直ループとなるが、この底が大きなピットになっており、地面ギリギリの迫力がある。そして、入口を超えるようにゼロGロール、そして少し小さめの垂直ループ。その後、8の字を描くように旋回、そして、スクリュー。右旋回して逆向きのスクリュー。この辺りは小さくまとまっており、かなりテンポが良い。そして、左に旋回し、駅舎へ戻っていく。この最後の旋回と途中の8の字の旋回部分は、谷のような場所に少しせり出すように設置されており、急に高度感が出るのが面白い。ハードなコースの中で、少しだけ爽快感があるパートだ。
インバーテッドコースターが一時期のように流行らなくなった理由として、楽しいよりもシンドイの方が優ってしまう点にあると思う。外向きに激しく振られるので、プラスGが強く、ハーネスもゴツくて固いものなので、耳を強打して痛いのだ。その点、ディアブロは短めなので、あと少し続けばキツイぞ、というギリギリのところでまとまっているし、ロケーションも良いので、後続のコースターより、かなり楽しめた。元祖にして完成系というのはどの業界にも当てはまるものだな、と思った。
A
雰囲気のある入口
周囲には手作り感ある造形が
ディアブロは悪魔だけど、なぜか死神
こちらも死神っぽい
でも、こういうのがあるだけでワクワクする
古そうな身長計は悪魔風
年単位で使われてなさそうな雑草だらけのキューライン(笑)
入口のサインも悪魔の手。良いね
階段にも少し雑だが飾り付けがされていて好印象
とにかくカッコいい車両
直線的な前半部分
1つ目のループの底はピットになっている
反対を向くと後半部分は複雑にコースが入り組んでいる
入口を越えるゼロGロール
2つ目のループ、小さいせいか激しい印象
一番端の旋回パートは谷にせり出している
道の近くまでスクリューが迫る
基本的に最前列に1、2人乗っているだけで運行していた