タイドラマ「Cause You're My Boy / コーズ・ユー・アー・マイ・ボーイ」(2018年)U-NEXT キャストとあらすじ
おすすめ度:★★★☆☆ やんちゃすぎるタイBLドラマ
U-NEXTでタイBLドラマ「Cause You're My Boy / コーズ・ユー・アー・マイ・ボーイ」(2018年)を観ています。絵に書いたような「やんちゃ坊主」のモークと、成績優秀なイケメンでみんなの人気者ティー。正反対の2人が、高校生活を通して、友達から友達以上に、少しずつ距離を縮めていくBLストーリー。やや低予算感がありますが、それでもGMMTVらしいラブコメで、いたずら心が満載のとにかく楽しい作品です(たまにちょっとふざけすぎ!)。
キャストは「2gether」へと続くフランク&ドレーク
主人公の高校生モークとティーを演じている2人といえば、このドラマよりもおそらくブライト&ウィン主演「2gether」の「ミル先輩とプーコン」のほうが世間には知られているはず。2getherでは先輩と後輩でしたが、このドラマでは高校の同級生です。
床屋のやんちゃ息子モークをドレーク・サッタブット・レーディキー(Drake Sattabut Laedeke)、マーチングバンドで指揮をしている優等生ティーをフランク・タナットサラン・サムトンライ(Frank Thanatsaran Samthonglai)が演じています。
冗談の交際宣言から本気の恋へ
学校で、冗談で「交際宣言」をして動画にとってSNSにアップしたり、そこからなんだか本気で付き合っているのか、冗談でふざけているだけなのか、境界線がよくわからなくなるモークとティー。第6話で、ティーの幼なじみのミントに気を遣うモークが「今ならまだ間に合うから」とティーにミントのところへ行くように言います。そのあと、モークが落ち込むシーンとセリフが最高。
何が彼氏だよ
彼氏なんていないよ
あいつとはなんでもないよ
元の彼女が戻ってきて僕は捨てられたんだ
宇宙人がいるって騙して
僕を騙してフォーを食べさせて
僕みたいにフォーを食べない人を
フォーを好きにさせておいて
フォーは僕の好みじゃないのに
僕の好みじゃないって
クソ 僕の好みじゃないんだよ
そう、モークはすでに恋に落ちている…。
しかし、世間は冷たかった
このドラマ、前半はずっとモークがとにかくふさけているので、若さ弾ける楽しい青春ドラマかと思っていたら、後半に入るとストーリーは急に社会派に。モークとティーがお互いの気持ちに正直になるにつれて、周囲の大人たちがそれを邪魔するように干渉してきます。床屋を営んでいるモークのお父さん、ケンカが絶えないティーのお母さん、学校の先生。大人たちは「正しい」とか「まとも」とか、そんな言葉を使ってモークとティーを追い詰めます…。そしてこのモークとお父さんの会話。
お父さん:何をしたらダメかくらい自分でわからないと。一つだけ聞こう 本当にあるのか?お前みたいな子に愛があるのか?本当にあるのか?
モーク:本当の愛じゃなかったらこれは何なの?
お父さん:何のことだ?
モーク:僕の心にあるものだよ。僕は彼が本当に好きだ。何度も考えてみたけど、彼が好きなんだ。お父さんがお母さんを考えるみたいに僕も彼のことを考えるんだ。いつでも会いたい。彼とご飯を食べたいし、彼が不幸な姿を見ると、もっと一緒にいたくなる。
お父さん:考えてみたんだよな?
モーク:うん。1分考えても、1日1年一生考えても答えは同じだ。
お父さん:答えは何なんだ?
モーク:僕は彼を愛している。
ティーのお母さんも、ティーだけでなく、モークを呼び出して「何でも理解できる私でもあなたのことを理解できない」と。「今別れれば大丈夫」「恋愛は2人だけの問題じゃない」「盲目な愛は良い恋愛じゃない」。大人はなんて残酷なんだ…。これがすべてまともで正しいんだろうか…?いや、そんなはずはない。むしろ間違っている。
#TeeMork
最初はただの悪ガキにしか見えなかったモークが、実はとても誠実で繊細な心の持ち主だということが徐々にわかり、ティーもただ優等生なだけではなく、不仲な両親のもとで同い年の子たちよりもずっと早く大人にならなければならなかったんだとわかります。
これは2018年放送のドラマなので、当時まだ17歳くらいだったフランクとドレークがこの難しい役に挑戦していたと思うとすごい…。しかも、ドレークはこれが初主演作らしいのでさらに大変だったんじゃないかな。#TeeMork が自然体で一生懸命に取り組んでいるのが伝わってくる素敵な作品です。
というわけで、タイBLドラマ「Cause You're My Boy / コーズ・ユー・アー・マイ・ボーイ」は大人が忘れてしまった純粋で真っ直ぐな気持ちを思い出させてくれるとてもおすすめの青春ドラマです!このドラマを見たら、続編のOurSkyyもぜひ!