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第171話:ブラフマーが少年と牛を盗む(15):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.03.01 22:54

このように主ブラフマーは長い間考えて、

2人の少年だけが違うことに気づきました。


それぞれが別々に存在しています。


誰が本物で、

誰が本物でないか理解しようとしましたが、

ブラフマーには全くわかりませんでした。


主ブラフマーは、

決して幻想に入れることができない、

すべてに遍満する主クリシュナを幻想に入れたいと思ったために、

まったく逆に

全宇宙を幻想に入れるブラフマー自身が、

自身の幻想エネルギーによる戸惑いに入ってしまったのです。


雪の闇夜の暗さと、

日中の明るい中での仄かな明かりのように、

偉大な力の持ち主に対しては、

下級の人物の神秘力では

何もなせることなどありません。

その下級の人物の力は消え失せるものです。




…つづく

(10巻13章43-45節)