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アレグロと5番の話

2018.03.02 00:46

大人バレエの生徒さんは

「速い動きが苦手なんですよ~」と言う人は多いですね。

理由を考えてみましょう。


⚫複雑なパの組み合わせが覚えられない

⚫ひとつづつのパのやり方がわからない

⚫タイミングをうまく利用していない

⚫引き上げが維持できない

⚫動きのリズムを持っていない

⚫脳から体への神経伝達が遅い


など理由はその人によって違います。


今回注目したいのは上記の理由以外のこと


5番と足の通り道の話です。


バレエの先生は良く「5番が甘い」「5番に閉めて」などといいますね。

さて、何故でしょう?


例えば6番ポジションで前、後ろ、横(右)、横(左)のシソンヌフェルメをしてみてください。

まあ、何とか前と後ろは出来なくはないですが、横はやりにくくないですか?(そもそも足が縦に向いたプリエでは体が引き上がりませんし、床を蹴るパワーがでません)

では、5番でやってみてください。


グッとやりやすくなりますね。

アンドゥオールした5番ポジションからスタートすると、全方向に対して動きやすくなるのです。体の引き上げも維持しやすくなります。


動き始めは5番から始めた方が良いことがわかりましたね。ではパの終わりは?


これも絶対きちんと5番に閉めて欲しいのです。連なるパの終わりは次のパの始まりですから・・

そして最後はきちんと体の真下で5番に閉めてバランスを体の中心で受けとめて終了です。


次に大事なのは繋ぎのパ


グリッサードですが、前後の場合はきちんと1番で体の真下を通過してバランスをまとめながら体重移動する、他にも5番や4番を通過して次の動きに移るものが多いですね。


問題はバーレッスンでアンドゥオールに拘ってしっかり開いていても、センターに出て動くと内向いてしまうこと‼️


「アンシェヌマンが複雑になると足のことまで気にしていられないわ」


これは順番が逆ですよ。

無意識でもアンドゥオール出来るくらいアンドゥオールを習慣にしなければ難しいことをやっても動きが流れないし、体重移動もスムーズにできませんから、美しくないばかりかどんどん音に遅れてしまいますね。


まずはひとつづつきちんと5番に納める、通るべきポジションをきちんと通過することを練習しましょう。


但しアンドゥオール=180度に開かなければと思っていると難しい場合があります。


骨格的にアンドゥオールしやすい方はしっかり使いきって踊りましょう。


もしあなたがアンドゥオールしづらい骨格でしたら、あなたの最大限のアンドゥオールを如何なる時も同じ角度で維持し続けることを習慣にしましょう。


バレエは本当に良く考えられているんです。アンドゥオールすることにより踊れるように仕組まれていますから、動きの始まりと終わりはきちんと5番に納めることが大事です。


わかっているのと出来ているのは違いますよ~、再度確認して行きましょう‼️