2022.10.2 SLORIDEレポート
今回のSLORIDEはクロスパーク勝沼での開催でした。勝沼といえばマディーでツルツルというイメージが多いですが、この日は降水確率0%のスッキリとした秋晴れで、暑過ぎず寒過ぎず丁度良い練習日和!路面もドライで、一部日陰の部分の路面が適度に滑る程度でグリップはかなり良かったです。参加者は2名となってしまいましたが、その分参加された方にはみっちりとアドバイスをさせて頂きました。
練習内容はヒルクライムがメインです。ヒルクライムの発進~リカバリー、Zを切ってイゴる、ラインの選び方など。それぞれのシーンで反復しながらどうやるのか、どこが良くなかったのかといった事を伝えました。詳しい内容については参加した人だけのものなので省きますが、ヒルクライムの練習方法として行ったのが出来るだけゆっくりと登るというものです。
ゆっくりと登る事でアクセルやクラッチ、姿勢など出来ていない部分が分かり易くなり、路面の状況やグリップ感、捲れるか空転かの状態になった時も速度が遅いから判断し易いメリットがあります。
この練習での目的は登頂する事ではありません。逆に勢いが無く登れない状況で敢えて登る事で失敗させ、失敗する時の感覚を掴んで早めに判断が出来るようにし、素早く確実にリカバリー動作に移せるようにする事です。
特に経験値が少ないビギナーの人ほど登れないヒルクライムに挑戦しては大きな失敗をしてリカバリーに体力を奪われて結果的に練習回数が減ってしまいます。なので、ダメそうだと感じたら早めに判断し、リカバリーし易いように停めて素早くUターン出来るようにする事が上達への近道になります。
もちろんヒルクライムで登頂するにはスタートや助走の加速とスピード、勢いを殺さずに登り切るモーメンタムが重要ですが、根性だけでぶつかり稽古する前に判断力とリカバリー技術を付けるというのが大事だと思います。
いつも簡単に登れているヒルクライムであっても、助走を短くしてゆっくり走る、決まりきったワダチのラインではなく真っ新なラインを探して登ってみるだけで途端に難しくなって練習になりますので是非試してみてください。