「宇田川源流」【現代陰謀説】 ロシアの4州併合の後NATO加盟申請をしたウクライナの「次の一手」
「宇田川源流」【現代陰謀説】 ロシアの4州併合の後NATO加盟申請をしたウクライナの「次の一手」
毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現在の動きの中で、陰謀を明らかにし、そしてその内容をここにご報告しながら、その内容を皆さんに見せてゆくこと、そのうえで、多くの人が他国の仕掛けてくる悪意を見破ることができるようにするということを企画し、この連載を行っている。
今回は、ウクライナにカニsての内容を書いてゆこうと思う。紙面が足りなくなるので、いつもの能書きはやめて、さっそく内容に入ってゆきたい。
9月30日の午後に、ロシアがウクライナの東部4州の併合を発表した。正確に言えば、「4州」の住民投票に基づく独立を承認し、その独立後の安全保障をロシアが行ってるというような解釈の方が正式なのかもしれないが、まあ、そこまで厳密なことを書く必要もないのではないか。
実際に、2014年から始まっているドンバス戦争に関しては、ドンバスとルハンスクについては独立に関するロシア系住民がいたことはたしかであり、なんらかの動きがあったが、しかし、それが多数ではなかったことは明らかである。しかし、ザポリッジャ、ヘルソンに関しては、2014年以降独立の動きやロシア併合を求めるような動きは全くなく、どちらかと言えばクリミア半島をロシアが占領した時ん、クリミア半島を追い出された「反ロシア派」が多いこの地域が、90%以上もロシア併合を認めるはずがない。単純に、ロシアを嫌いだから減る損などにいたということになろう。逆に、この場所でロシア併合に賛成であれば、2014年のクリミア併合の時に既に一緒に併合されているであろうし、逆に現在90%を超えたということになれば、それだけ「反ロシア派住民が虐殺された」ということになるのである。
そのように考えれば、へルソンとサボリッジャが子の併合の中に入っていること児チアが、ロシアの工作であることは明らかである。
ウクライナNATO加盟申請表明
【ワルシャワ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請を表明した。ロシアによる核兵器使用に対する懸念が強まる中、NATO加盟で抑止力を強化する狙いとみられる。通信アプリ「テレグラム」で語った。
ロシアはかねて、NATOの東方拡大を安全保障上の脅威と主張し、ウクライナのNATO加盟に反対してきた。ただ、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東・南部4州併合を強行し、一線を越えたことで、ウクライナも対抗措置として正式な加盟申請に踏み切ったとみられる。
ゼレンスキー氏は、ウクライナとNATO加盟国は互いに信頼、支援し合っており、「既に事実上の同盟関係にある」と指摘した。その上で「われわれはきょう、これを法的な関係にするために(NATO加盟を)申請する」と明らかにした。通常の加盟手続きではなく、より迅速な承認を要請するという。
これに先立ち、ゼレンスキー氏は緊急の国家安全保障・国防会議を招集した。この中で「欧州・大西洋地域とウクライナの集団安全保障を確たるものにするための手段」について協議。NATO加盟は国際社会によるウクライナ支援を強化するとともに、NATOによる対ロシア核抑止戦略の発動を促すと説明した。 【時事通信社】
2022年10月01日 01時13分 時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-1901812/
さて、日本の場合、このような内容を考えたときに「民族」や「宗教」「政治的な関係」「歴史」などを考慮した内容が少ない。そもそもクリミア半島はクリミア・タタール人が多く、そこにロシア系住民といわれる白系ロシア人が多く入り込んだ状態になっている。クリミア・タタール人は、ロシアがクリミア半島を占領するにあたり、というか黒海艦隊の根拠地にするために、強制的に移住され、その「引き裂かれた残りの民族」がここに残っているということになる。
そのクリミア・タタール人は、ロシア各地に散在するタタール民族の1つ。スターリンは第2次世界大戦時の対独戦争における利敵行為を理由に,1944年他民族とともに 20万人以上のクリミア・タタール人を中央アジアへ強制移住させた。彼らは,スターリン死後,民族の名誉回復とクリミア復帰の運動を展開し,旧ソ連社会における人権問題の象徴となった。元々が自分の領土というか、日本の言い方を借りれば「先祖伝来」の場所であり、その土地を共産主義者のロシア人が来て軍事基地にするといって強制的に接収してきた中である。
そのうえでウクライナとロシア人の間にはスターリンの虐殺などがあり、その政治的な感情はかなり大きな問題になっている。ウクライナが、1991年に旧ソ連の崩壊よりも半年以上前に、ウクライナとして独立して国家を形成し、ソ連から離脱したのは、そのような民族的なところがある。
歴史的にも同じで、もともとロシアのロマノフ王朝よりも前に、キエフ大公があり、そのキエフこそが元々のロシアの文化の発症であるというように自負している部分がある。ある意味で、京都と東京の関係のような者ではないか。日本は京都を「古都」として、尊重しているが、それでも京都の人の「反東京気質」はなかなか抜けるものではない。当然に、キエフとモスクワの間にも同様の感情的なしこりがあり、なかなか打ち解ける話にはならない。そのうえ、その内容を完全に消し去る「共産主義・唯物史観」によって、それらの歴史を打ち消すということになってしまうので、その内容が出てくることになるのである。
さて、その中でウクライナは明確にロシアと離れるということをしている。プーチンは「NATOの介入を排除する」ために、今回の侵攻を決断したのであるが、その侵攻がかえってNATOを入れさせたことになる。つまり、今後ウクライナは西側諸国の軍事同盟になるということになる。そのうえで、4州の奪還をはかることになるのである。
これで、世界大戦に一歩近づいたということになるのであろう。そして、その時に中央アジアに行ったクリミア・タタール人など、様々な民族に関してもどのように動くかが非常に重要になってくるのではないか。そのような情報もしっかりと見てゆかなければ、このウクライナ戦争は見えてこない気がする。