フラワー・オブ・ライフ・人生の興味
http://souzounotane.com/article/453993721.html?seesaa_related=category より
1.人生の興味
今回から、「フラワー・オブ・ライフ」について、解説をして参ります。「フラワー・オブ・ライフ」とは、「人生の花」「生命の花」などと呼ばれている、幾何学模様のことです。
第一部では、「人生」をどのように見立てるのか、四つのセクションに分けてお話しをして参ります。本日は「人生の興味」というお話しです。
ところで、みなさんは「人生に興味」をお持ちでしょうか。
ここで「人生」について意義深い言葉を残された方をご紹介しましょう。第二次世界大戦中、アウシュビッツの強制捕虜収容所で生死の境を体験したヴィクトール・フランクル先生です。
あなたが人生に失望しても、
人生はあなたに失望しない。
誰かや何かが
あなたを待っているかぎり、
人は必ず
希望を持ち続けることができるし
自己実現できる
このなかで『人生は貴方に失望しない』という部分があります。端的にこれが「フラワー・オブ・ライフ」の『ライフ』の意味ではないかと思います。
つまり、いつでも、どんなときでも、「人生」が貴方に期待していることを自覚し、人生を生き、生かし切る『人生観』なのだと感じます。
人生とは貴方を包み込む取り巻きであり、そもそも「人生の興味」は「貴方自身」であり、そして貴方が人生とどのように呼応していくのか。この共存在的な関係が「人生」を生きるということなのでしょう。
そのような意味で申し上げれば、「フラワー・オブ・ライフ」に託された「人生」の意味を知ることは非常に大切であり、「人生」は貴方にどんな興味を示しているのか、それを知るヒントが記されているのだと思います。
そして、私が「フラワー・オブ・ライフ」で最も重要だと感じるのは、図形的なデザインもさることながら、そのデザイン自体に秘められた情報が何を意図するのか、ということです。
このシリーズでは、それらの重要な情報を解明できればよいと考えています。今回は、歴史的事実を参照しながら「フラワー・オブ・ライフ」の図形の意図するものは何か、様々な視点から解説をして参ります。
Ⅰ.「フラワー・オブ・ライフ」の起源
上にお示しした図形が今回ご説明する「フラワー・オブ・ライフ」です。その起源は古く、紀元前3000年、いまから5000年ほど前から存在すると言われています。
誰がどのような目的で、そして何を意図して描いたものなのか、学術的にもはっきりしたことは分かっていません。
ただ、宇宙の生命エネルギーシステムや生命の創造パターンを形にあらわしたものとされているようです。そしてこの形の意図は、あらゆる生命体の中に潜んでおり、私達の身体の中にもその意図が深く刻まれています。
この図形を眺めていると、生命力や自分の中の神秘を呼び起こし活性化されていくとも言われています。
そして、こちらがファラオの神殿の一部を形作るアビドスの柱ですが、「フラワー・オブ・ライフ」の模様が描かれています。
これは紀元前3000年ほど前のものですが、非常に奇妙なことに、それがただ刻まれたものではなく、花崗岩に何らかの方法で焼き付けてあることが確認されています。
このような事実から、もしかすると、この時代には高度な文明があった可能性や、十分な証拠や根拠はないのですが、高度な文明を持つ地球外生命体による何らかの意図があったのかもしれません。
そして、描かれた二つの「フラワー・オブ・ライフ」は、ファラオの権威のシンボルであるラーの目を表すと考えられています。
また、トルコの世界遺産、パムッカレの西160kmほどに位置する「エフェソス」は、ヘレニズム~ローマ時代の都市遺跡の中でも最も美しく、聖母マリアが晩年住んでいたというパワースポット・聖母マリアの家などもあり、近郊の町セルチュクやクシャダスはエーゲ海を見下ろす避暑地としても有名です。
そのエフェソスの都市遺産の床の一部にも、「フラワー・オブ・ライフ」の模様が描かれています。
さらに、紀元前8~7世紀のキプロスのカップに、神話の一場面とともに、中央にフラワー・オブ・ライフが描かれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチが図面や文章で様々な発明やスケッチについて書いたものですが、その中にもフラワー・オブ・ライフに似た図が描かれています。
中国には、紫禁城の太和門にある狛犬がもっている玉があり、ここにも「フラワー・オブ・ライフ」の模様が刻まれています。
わが国、日本の狛犬も玉の紋様は「フラワー・オブ・ライフ」や関連する図形になっています。
これらの歴史的事実は先ほども触れた通り、どんな目的でどのような意図で描かれたのかについては、研究の最中であるため諸説あるのですが、構造的な解明は進んでいないようです。
まず、この円の意味が何であるかについては、「フラワー・オブ・ライフ」の基になる「シード・オブ・ライフ」の構造を理解することが良いと考えます。ですから、まずは「シード・オブ・ライフ」を解説することに致しましょう。
Ⅱ.LIFE(人生・生命)とする意味
この図形は、単純な円が繰り返しデザインされているものです。この最終図形が「シード・オブ・ライフ」というものです。
この図形に含まれる意図とは、生命の誕生の歴史が記されているのだという説が有力です。また、聖書の天地創造で世界が作られる有様を、順番に表わしている形とも言われています。
つまり、私たちを取り巻く自然や社会の文化、そして人々とのつながりから生まれる心模様など、それらの構造を示しているのだと思います。
「人生の興味」。これは人生があなたに託したものを、あなた自身がミッション(使命)として見つけ出すことをサポートしていくような一面もあるのでしょう。
人生とは、「人」が「生」きる「道」です。その「道」は、一人ひとりが生活を通して切り拓いていく「道」であるはずです。
きっとそこには何らかの「使命」があり、担うべき役割があるのです。「LIFE」の「生命」とは、命を生かしていくことの役割であり、自ずと何らかの「使命」を持っていることが分かります。
「人生」があなたに期待すること、それは、あなたが生まれるときに決めていたことであるとするならば、それを見つけ出すために、あるいはそれを思い出すために、この「フラワー・オブ・ライフ」の構造的な理解が役立つのです。
中心に至るほど、重要なことが秘められています。生命の中心に向かって、あなたの意識を集中させましょう。そうすることで、開かれる舞台があるのです。
それが「シード・オブ・ライフ」から「フラワー・オブ・ライフ」への転換点だと考えています。さて、これから、どのような展開が生まれるのでしょうか。
このシリーズは4部構成で、1部につき4つのお話しをしていく予定です。次回は「人生の趣味」という観点からお話しをして参ります。