ダンス神、語る。
ついに、あのお方が口を開きました。
ダンス神・田中英和
「改めて今、思うこと」 2018.2.28
かなり前のことになりますが、「競技ダンスが社交ダンスを悪くしている」という投稿を、とあるダンス雑誌で読んだことがあります。社交ダンスを楽しむべきパーティ会場で競技ダンスをやっているカップルが我が物顔で、そしてこれ見よがしに肘を大きく張り踊りまくっていたのだそうです。
…
「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味する「TPO」という言葉があるように、パーティを楽しむ場ではもちろんそれにふさわしいマナーがあって然るべき。空気が読めないのは個人の資質の問題であろうと思いますが、残念ながらそんな迷惑行為が今でも現実にあるようなことを耳にします。
…
一部の特殊な能力を高めた人間同士が、スポーツと称して競技会でそのパワー、スピード、回転の多さや速さ、トリッキーな変化などを駆使しながら技を競うそのスタイルは、時代の要求に応えている証であろうと思います。しかし、それはある意味、アクロバットであり、そのダンスを見て、夢のあるダンスとして「自分もやってみたい!」と思う人は残念ながら少数なのではないでしょうか。
…
いろいろなスポーツの世界で変革が求められている今、ダンス界も、ダンスを愛する者の集まりであるなら、皆で今やっていることの見直しや軌道修正をすることも必要なのではないでしょうか。
苦言の部分を主に抜き出しましたが、全文は溢れんばかりのダンス愛に満ちた、まさにダンス 狂 神のお言葉。突き抜けた人の言葉は魂に響く。
全部読んで欲しいけど…長いんだ神さまの話(笑)
しかもスマホでさらさらっと流して読む人が7割を超える軽薄な下界の現状をご存知ないようで、段落や改行の区切りがちょっと。
誰か神さまにモノ申せる人、「先生、下界の愚かな民にも読みやすいよう、少々改行を増やしてやるなどして頂くワケには参りませんでしょうか」とか、進言してもらえんだろうか(笑)
ちなみにウチのけんちゃんとゆうこさんのお二人が、田中先生のブログを全読破しています。志のある人、ヒマな人はぜひチャレンジしてみてください。
…あ、おいちゃんは途中で挫折しました_| ̄|○、(笑)
1998 激闘!最後のダンスVol.1
1998 激闘!最後のダンスVol.2
1998 激闘!最後のダンスVol.3
vol.3 番組エンドロールに流れる聖地ブラックプールでのパーティシーン。
あそこで、競技スタイルのホールドを張ってガンガン攻めまくるダンサーを想像してみると、なかなか笑える(笑)
それにしても、業界の自浄作用ともいうべき動きが加速しているように思えます。
モノ申すコアなファン代表、このブログランキング上位常連の10ダンサーまゆさんのブログもちょくちょく覗かせて頂いていますが、
「アジアオープンと東京オープン、大きな大会を同じ日に開催したら両方観られないでしょ!」とか、「この分かりづらい料金設定なに?!」とか、「さすがにボリすぎじゃないの?!」とか、凝り固まった業界の悪習を顧客目線でズバズバ斬り捨てていらっしゃる♪
こんなご時世だってのに、そもそもファン増やす気あんのあんたたち!って話ですよ。至極、爽快ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
皆がそう感じているから読者も多いワケです。
ダンスの先生なんてのは、そもそも外の世界を知らん人が多いので、放っておけばすぐ偏る。世の人が何を求めているか、何が可能で何が可能でないかということを、身の回りの狭い狭い範囲でしか感じられん。
やっぱり人の声に耳を傾けて勉強せにゃならんですね、なんでも。
ソーシャル派と競技派、もう線引いて分けるしかないんじゃないかと、正直あきらめの気持ちに傾きつつありましたが、
ダンス界の重鎮中の重鎮、田中先生が表立ってこのような記事を出されたこと、ファンの声に内部の人間が耳を貸し始めた気配などを見るにつけ、いやこれならまだダンス界は内側から変われるかも…と、またちょっと期待感が出てきました。
ぼちぼち頑張りますね、応援よろしう✨