多様性
Facebook相田 公弘さん投稿記事
「人と違うことが重視される時代」というお話です。
【人と同じであることより、人と違うことが重視される時代になっている】
20世紀は、高度成長期から大量生産、大量消費という背景のもと、人と同じであることが重視される時代でした。
学校でも、全員が同じ答えを出すための教育がなされていました。
「個性」というと、変わった人のことを比喩的に表現する言葉だったかもしれません。 しかし、21世紀に入りもうじき20数年が経ちますが、周囲を見渡すと個性的な生き方をしている人が尊敬され、また企業でも、「変革」「イノベーション」「ダイバーシティ(多様性)」「課題発見」などがキーワードとして求められています。
これまで人と同じことを考え、同じことをするのが美徳であると教育されてきた人にいきなり、これからのキーワードを与えても、それは青天の霹靂でしょう。
なにしろ、そのような教育を受けていないのですから。
非常に目ざましいテクノロジーの進展、AI(人工知能)の発展によって、私たちの生活は加速的に変化しています。
今後10、20年で産業構造自体が変わるのではないかと予想もされていますね。
これは、あながち噂というレベルにとどまらず、実感として伝わってくるものです。
ということは、人がこれまで行っていた作業や仕事、その中でも、誰でもできるような作業や仕事は、テクノロジーに取って替わられる可能性が高いということです。
そうなると、人間の能力とは、「誰にでもできる能力」ではなく、「あなたにしかできない能力」にフォーカスされていくということでもあります。
もし、誰にでもできる能力しか持ち合わせていないと、「別にあなたでなくてもいいですよ。ほかに代わりはたくさんいますから」
と言われかねません。
この「あなたにしかできない」という言葉は、言い換えれば、「個性」、さらには「長所」のことです。
つまり、その人の長所にフォーカスして、それを伸ばしていくことがますます大事な時代になっているということです。
子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」 石田勝紀 著 ディスカヴァー
欠点ばかりが見えてしまっているときは、長所が見えにくいかもしれません。
今、辺りを見回して、赤いものを探してみてください。
きっといくつか赤いものがあったことに気付きます。
長所にフォーカスするとはそういうことです。
良い所を探したら見えるものなのですが、茶色とか黒とかを探し出したら赤色が見えにくくなるのと一緒で、欠点を見ているときには長所が隠れてしまう。
車の運転でも、自分の見ている方に向かうので、左をチラチラみていると不思議なことに左に寄っていきますね。
好きな人を好きでいるときは、好きなところが沢山見えますが、嫌いになったら嫌いな所ばかり見えてしまうのです。
たとえ同一人物だとしても。
鈴木秀子(文学者・聖心会シスター・セラピスト)さんはこう言います。
「あなたが不満に思うたった一つのために、 あなたに与えられているたくさんの恵みが見えなくなっていませんか? 歩ける自分、 目がある自分、 家族がある自分、 身の回りにはたくさんの恵みがあふれています」
どこにフォーカスするのかで、まったく違うものになります。
コップに水が半分しかない、と言って怒る人もいれば、コップに水が入っていてよかったと感謝する人もいます。
遺産相続でケンカする人もいれば、もらえるだけで有難いという人もいる。
彼女や奥さんに文句をつける人もいれば、いてくれるだけで有難いという人もいる。
どこに焦点を当てるかが大事で、不満や愚痴をいう人は、何を見ても文句を言うし、 感謝できる人は、何を見ても有難いと言う。 光にフォーカスしていきたいですね♪
※魂が震える話より