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【物 流】トラストスミス AGVの最適化を実現

2022.10.05 00:55

トラストスミスは独立研究機関「Black Stone Algorithm Institute」(以下 BSAI)を設立し、数台~1000台規模のAGVの最適制御を実現する独自の技術「PYUTHIA」の提供を開始した。

人口減少による労働力不足が深刻な課題としてある中、製造業や物流業ではロボットやAIによる自動化・効率化が求められている中で、AGV(※1)は場内の物流の自動化を担うが、大規模工場の物流自動化には複数のAGVの協調動作が必要であり、これには高度な群制御アルゴリズム(※2)が必須だった。

従前のAGV群制御には適切に協調指令が行えない他、制御できる台数に制約があることを原因としたAGV同士の経路衝突などの課題があり、コスト増加やタクトタイムの遅延、超大規模での導入が不可能なことがデメリットとなっていた。

トラストスミスが提供する「PYUTHIA」は、工場・倉庫内においてAGV同士が衝突しない経路を計算するだけでなく、最短で搬送可能なルートを計算して「経路長の最適化」も実現する。

時空間上での高度な探索手法を用いることで、従来の群制御技術と比べて大幅に経路長を削減し、効率を1.5倍に向上する他、圧倒的な搬送効率を実現することによるコストダウン、予期しない遠回りが生じないことによる正確なAGVの到着時刻の把握が可能となった。

同社は今後も「PYUTHIA」の更なる研究開発を進め、より効率的なシステムを提供していく。また、その他にもBSAIは製造業・物流業の現場における機械・設備の最適な運用計画を実現する「BSスケジューラ」などを始めとした最先端のアルゴリズムを研究開発しており、社会実装を通じて「最先端のアルゴリズムによる最適な世界の実現」を目指す。


※1 AGV(Automated Guided Vehicle)

無人搬送車(または無人搬送機)。製造現場などにおいて必要となる材料や工作物、部品、工具などを積んで、人の力を借りることなく所定の場所に運ぶ移動ロボット

(代表例:Amazonの物流倉庫に導入されている、棚ごとピッキングするAGV)

※2 群制御アルゴリズム

複数台のロボットを工場や倉庫内で同時に稼働する技術


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