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木村先生講演「みんなの学校」

2018.03.03 08:18

9年、大空小学校の校長先生をしていた木村先生。

いっぱい、いーっぱいお話してくださいました。


☆普通って何?どんな時に普通っていう?

大空小学校も普通の学校です


☆いい先生だから、いい校長だから、予算があるから、モデル校だから、特別だから、予算があるから。「言い訳しないとやれないんですか?」加配もないですよ。

普通級だから支援出来ない。これおかしいでしょ?化石時代を引きずっています


☆文科省が示したことが官僚を通ると県や市の教育委員会、校長会までいって現場におりてくると文科省で白と言われてたものがグレーや紫になってしまう。


☆ふつーって何?ふつうのことしろ。ふつーのこと出来ないなら学校にいられない状態になっている。

大空小学校がふつうなんです


☆指導はいつでも暴力に変わる。教師の強い指導という言い訳をしたりする。

横浜でも教育長がいじめじゃないというひどい発言があった。


☆とある学校でとある生徒が自殺してしまった。「本人も死んじゃうと思わずビックリして後悔してると思う」って母親に言ったらその一言に救われたと母親は言った。

自分含めみんなからどうしてとめられなかったと責められていたから。

でも他人事だからその言葉が出たのかもしれない。他人事だと思いながらも、だからこそ自分のことのように周りが支えていく。

君のことを思うおばちゃんがいるんだよ。おじちゃんがいるんだよ。そうやって言ってくれる人がいるんだよ。

それがみんなの学校。


☆悪い子どもの姿が見えたら自分自身がその子に何が出来るかを考える。みんなが嫌がる地域に出来た学校、アウェイの状態からはじめた学校が大空小学校。


☆一人の子が学校に来れていない。この一人の子がどれだけ苦しい思いをしているのか考えて欲しい。


☆障害を持ってる、この子が自分の子だったら?と考える

PTA やる人いないならPTA なんてなくていい。「みんなの学校」障害を持ってる子と所謂ふつーの子が一緒に学校で学んでいる。おはようからサヨウナラまで。障害という言葉は使っていない。


☆260人中50人が自閉症などの特別支援と呼ばれるものが必要とされている子。全国から引っ越してくる。



☆指導力があると思ってた。行くよといえばみんな並んでついてくると思ってた。先頭数人はついてきたけど廊下にいる子、教室にいる子様々。どうして出来ないのか職員室で話し合う。お茶しながら雑談する。

シミュレーションする。全国の学校の多くが先生のいうこと聞いてる子がいい子、聞いてない子は悪い子、迷惑な子になっている。

どんどん排除していく。これでいいのだろうか???この子達を守るために声をあげていく。

子どもに対して「どうして行かないの?」

これが先生から、又は親から出てこない。


先生「どうしていかないの?」と聞くことが出来れば

子ども「何しにいくかわからないから行かない」

先生「朝顔の種取りに行こうよ。面白いよ」

というさまざまな展開がある


先生「運動場いくよ」と言って

▪ついてくる子

▪目的がわかったらついてくる子


私たちはどっちのタイプの子を育てることを大事にすべき?

毎日この繰り返し。

教室ではなく建物、敷地内が学校であり、教室から出てもいい。でも学校から出ていってはいけない。

命を守ることが大前提だから。


☆先生には当たりハズレがある。当たりだったら一年幸せだがハズレなら不幸で我慢するか不登校しかない。

大空小学校は担任を断捨離した。

先生も親も両者が変わる。一年宜しく頼むというのはおかしい。


☆追い付け追いこせの時代は50年前に終わってる。世界のなかで自分をどう出すか。どうすれば幸せになるか。正解が10年後にありますか?10年前今の社会を想像できましたか?

学校は何を学ばなければいけないのか。

「10年後子どもが自分でつくっていくこと、見出だしていくことができるようにしていく」

これを邪魔しないこと。

学校は正解を教えてもらうとこじゃない

どんな障害があっても可能性や未来を持っている。


☆ダウン症のゆうた。

つまらない授業だと出ていく

追いかけたら逃げるし他の子もいるので、職員室に電話して、あいてる職員に追いかけてもらう。

ゆうたは音楽室が好き。キーボードが好き。

子どものアイデアで教室から近い場所にキーボードおく。授業中子どもたちはゆうたの出すキーボードの音をうるさいとも言わない。気にしない。授業に影響ない。



☆「出来ない子に支援が必要なのは当たり前」

わざわざ特別支援なんて言葉いる?

ダウン症の子3人いたら3人とも特性違う。

障害を見ると子どもが見れなくなる。

子供を見ていると障害が見えてくる

そもそも支援者って誰?

それは周りの子どもたち。これは社会に出ても同じ。


☆○○ちゃんをお世話してあげなさいと言われた子。卒業のときこれで明日からお世話しなくてすむねと言った。

言った子が悪いのではなく、そういう風に思わせてしまった周り。


☆ゆうたが、ミムラとボールの取り合いになり、支援員がミムラに空気読めと言った。それを見ていた子どもたちが、あの支援員の先生がかわいそうだから校長先生がちゃんと教えてあげて、と言ってきた。

職員室でその支援員は一人にはならない。

だって他の先生もみんなそうだったから。


☆障害って何?

自分の言葉でいってみてください。

その子の持ってる個性ではないか?

病気ですか?病気じゃないですよね

障害者と健常者のくくりってなんですか?

障害者を自立するためにスキル必要っておかしくない?

障害者を健常者に近づける?

障害者を健常者に健常者に迷惑かけないようにさせる?

障害は個性

個性はいかすもの

その子らしさを大切にする

「障害者を健常者に近づけようとさせること自体おかしい」

「障害を長所に変える仕事や営みが見つけられるようにするのが先生の仕事」


☆ゆうたの周りの子をいかに育てるか

一人の子のとても大切な、大事な生きる力を育てる

これは障害を持っていようと持っていまいと変わらない

障害を持ってる子の周りの子どもたちをどれだけ育てられるか、気付いたら一人の子がみんなになって育っていくことが全国の校長の責任である


☆特別支援、違う部屋で分断する

「遅れてます」と専門家に言われる。

遅れてますって何から?

建前は、みんなに迷惑かけるから、お宅のお子さんに必要だから。

まわりと違うことをせめられる世界

学校は教員のため?

違うでしょ地域住人のため。

子どもは地域の住人。

校長が変わったら学校が変わってしまうのは校長の学校だから。

地域の学校であれば校長が変わっても変わらない。



☆4月に新しい教員来る度新しい風くる。邪魔じゃない。前からいる職員の自分達も学べると思ってる。

指示ダメ命令ダメ号令ダメで新しい職員は大変だけど一年経つと大空小学校を辞めたいとは言わない。


☆「学校は正解を教えるとこではない」

正解のない問いをどれだけ問い続けられるかだと文科省もいっている

わたし(木村先生)は教育委員会のトップのいうことを聞かなかった。

でも大空小学校から教育委員会への苦情はない。貢献してるのにな~♥


☆まーちゃんの声をうるさいと注意する先生。

子どもたちにまーちゃんうるさいといって注意する子どもに育って欲しいか、注意した先生をおかしい、可哀想と思う子どもたちに育って欲しいか考えてほしい。


☆まーちゃんに対して生きてて意味があるのかという隣の学校の子がいた。

子どもたちは校長に言いにくる。

言われて怒ってる悲しいというのではなく、そういうことを言った子が大丈夫かを心配している大空小学校の子どもたち。

それが5年前。そしてやまゆりの事件。

繋がりがないと言えない。

障害児を避けること遠ざけることで分断がうまれ、差別がうみだされている

「障害のある子より周りの子の失われた力の問題のが大きい」

障害者差別の法なんて意味ない


☆学校には見えない圧力がある。

どうしたらいいか。

学校現場にいかに足を踏み入れるか。

地域の子、地域の宝、

子どものときにやってもらったことは大人になったらそれを返していける人になる

大空小学校も卒業生が作っていく



☆保護者がやるべきことはなにか

まず保護者名はシュレッダーへ。

260名の生徒のサポーターになる。

この力がすごい

(自分の子どもを育てたかったら周りのこどもを育てていくこと)

今日一番困ってる子は誰かなってみる。

先生のダメなとこ見るんじゃない

(自分の子も見ない。子どもが嫌がるから)

参観日はいいとこだけ見せようとするので、学校の困っていること共有するために授業参観やめ、毎日来れるようにした

「お願いします」じゃなくて先生も保護者も対等。

とにかくいのちを守らなくてはいけない。

先生は風(通り過ぎていく)

地域は土(変わらないもの)


☆公平とはなにか

ずるいと言われたら?

「その子が安心して過ごせるよう手段を考えるのが大人の仕事」



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三時間以上の長いイベントでニュアンスも違う部分があるかもしれませんが良かったら参考にしてみてください。


木村先生とっても素敵な方でした☆



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