神聖なる 滝壺
2022.10.05 09:17
山形市内の 石積み現場です。
≪工事経緯≫
先代代々、滝と石垣を祀られておりましたが豪雨により滝壺が掘られたり、
石積みが崩落したりしていました。
復帰にあたり、コンクリート等で…と他の業種さんが考えておられましたが、
神様を祀っているところなのでコンクリートはダメでは無いか?と、いう話しになり
お声をかけていただきました。
先輩石屋さんを通しての施工です。
作業車が横付け出来ない現場だったので、資材運搬などに手間がかかる事が予想できたので、石工仲間の協力をいただきました。
≪施工面≫
松杭と松板を準備して、根石の下部を補強しました。
松は、ヤニの成分などにより、空気に触れない限りは腐りにくい素材です。
また滝壺部には、平たい石を敷き詰め
滝の水流衝撃を和らげる効果と、石垣の補強も兼ねるようにしました。
石垣の背面にはコンクリートでなく、
【グリ石】を矢羽状に一石一石敷き詰めて
【空積み・カラツミ】としました。
≪感想≫
完成後は、凛とした空気感が漂って
清々しい場所に変わったのが感じ取れました。
施主様にも大変喜んでいただき
素晴らしい御縁に感謝しております。