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サヴィニャックからのメッセージ

2018.03.10 11:45

練馬区立美術館で開催されているサヴィニャック展『サヴィニャック パリにかけた魔法 SAVIGNAC I'enchanteur』に行ってきました。

通りにはたくさんの広告が飾られていて、美術館に着くまでワクワクとした道のり。


西武池袋線 中村橋駅から徒歩5分。ほのぼのとした公園を通ってすぐのところ。

サヴィニャックを知ったのは、今から十数年前。インターネットで紹介されていた 'Buvard(ビュバー)' と呼ばれるインク吸い取り紙。ビュバーは1950年から1970年代にフランス企業の広告として配られていたそうです。


その中にサヴィニャックのポスター広告もありました。こんなに可愛らしいと、集めたくなってしまいますね。

インターネットや、パリ・ヴァンヴの蚤の市で値切り交渉しながら買ったのは、いい思い出。

 


サヴィニャックはグラフィックデザイナーのカッサンドルに憧れ、彼のもとで学びますが、その後独自の表現方法を打ち出し、遅咲きの41歳で"牛乳石鹸モンサヴォン"のポスターが見染められ、一躍脚光を浴びます。

ポスターを一目見ただけで商品の内容がわかる、インパクトのある広告。


なかでも印象に残るのは、商品を使うシアワセ感がポスターから伝わってくること。作品の中に登場する動物や人間の口角が上がっていて、思わず微笑んでしまいます。


1950年代から、パリの街や地下鉄に飾られたサヴィニャックの作品たち。

あの時代に居合わせたかったなぁと思わずにはいられません。

展示を観ながら、サヴィニャックに学ぶことがありました。


それは諦めないこと。


一度企業に却下されたポスターを大切に保管して、また別の企業へ提示してみるということを試みています。

実際に別の企業では採用されるケースも多々あったようです。


大きく展示されていた

「TOUS DANS LA COURSE」と書かれた作品の日本語訳を見ると、

「皆やるべきことを一緒にやろう」とありました。


よそ見をせずに、自分の大切なことに集中していこう!と励まされます。

購入したポストカード。

他にも様々なグッズがあります。

諦めずに何度も挑戦し続けて、41歳で作品が認められたサヴィニャックのブレない姿勢、温かくも力強いメッセージに勇気づけられます。


最終コーナーでサヴィニャックの満面の笑みを観ながら、幸せ感いっぱいに美術館をあとにしました。

サヴィニャック展

練馬区立美術館

2018年2月22日〜4月5日まで

開館時間 10:00〜18:00

(入館は17:30まで)