12ハウスの意味はナチュラルハウスを参考に覚えよう
ホロスコープには12サインとは別に、出生時間と出生地から割り出せる「12ハウス」があります。
抽象的で覚えにくい12ハウスですが、12サインのナチュラルハウスを参考にすると、とても理解しやすいです。
さっそくですが、ナチュラルハウスとは何かといいますと、牡羊座0度をASCとした場合の各サインのハウスになります。
簡単に言うと、各サインの「自分のお部屋」のようなものですね。
自分のお部屋なので本来の場所ですし、サインが落ち着くというような感じです。
たとえば蟹座は牡羊座から数えて4番目なので、4ハウスになります。
4ハウスは「家・両親・家系」であり、蟹座♋のキーワード(養育・家族・やさしさ・母性・情緒)と関連がありますよね。
それでは、各サインのナチュラルハウスと各ハウスの特徴を、詳しく見ていきましょう。
1ハウス・・・個性・容姿(牡羊座♈)
⇒自己、自分自身そのもの。生まれ持ったもの。第一印象。肉体的な特徴や容姿も表れる。
2ハウス・・・収入・才能(牡牛座♉)
⇒自分の持ち物、お金や収入に関わること。自分の才能で稼ぐこと。地に足の着いた感覚。
3ハウス・・・知性・学問(双子座♊)
⇒知能の使い方。会話やコミュニケーションの仕方。初等教育、学校。兄弟や幼馴染など。私的な宗教。
4ハウス・・・家・両親・家系(蟹座♋)
⇒生まれた家の家族。両親との関係。家系・先祖・ルーツ。地元や故郷。心安らぐ場所。
5ハウス・・・創造・趣味・冒険(獅子座♌)
⇒生み出していくもの。歓びと楽しみの部屋。ワクワク冒険心にあふれた部屋。自分を表現すること。芸術・創造性。子ども。
6ハウス・・・実務・労務・健康(乙女座♍)
⇒物質的な世界で生きていくための日常業務(日課)や仕事。また、その環境。肉体や健康維持に関わること。
7ハウス・・・パートナー・対人(天秤座♎)
⇒他者を相手にする部分。1ハウスの「自分」に対して「自分ではない」部分。人間関係を通して見えてくること。結婚のハウスでもあり、ライバルを表す場合もある。
8ハウス・・・共有・深い関係(蠍座♏)
⇒2ハウスの「自分のもの」に対して、「他者のもの」つまり、受け取るもの。遺産・相続・税・継承。また、親しい人との親密な関係や閉じられた関係。人間の深い部分とも関連=心理学やサイコセラピー。
9ハウス・・・哲学・思想・宗教(射手座♐)
⇒3ハウスの初等教育に対して、もっと広がりのある世界での学び。海外や大学などの高等教育。また、組織化された宗教(私的なものではなく)。哲学や人間の真理の探究など。
10ハウス・・・社会的地位・名誉(山羊座♑)
⇒社会的頂点。キャリア・ライフワーク。社会的評判。権威。この地上で目指す場所。
11ハウス・・・同志・理想(水瓶座♒)
⇒個人で楽しむ5ハウスに対して、11ハウスは同じ理想や希望を持った仲間たちと活動する場所。自分の中の満足という枠を超えて、社会や集団のために未来を築いていく。人生をもう一段アップする時の鍵。
12ハウス・・・無意識・霊的本質(魚座♓)
⇒個人の領域を超えた、集合的無意識の世界。6ハウスの肉体に対して、12ハウスは魂と精神の部屋。自分の中で大きな部分でありながら、顕在意識では見えない隠された部分。自分の知らない自分。
ハウスの解釈には、いろいろな細かい差異はあるものの、ほぼ一般的に上記のような特徴になります。
サインと関連付けてみると、かなりイメージしやすいですよね。
ただ、気を付けねばならないことは、サインは性格であり、ハウスは舞台なので、=(イコール)ではないということです。
上記の記事でも書きましたが、ハウスは役者の舞台であり、人生の中でどのように具現化してくるのか?を見ます。
サインが表す役者の性格の部分と、混同しないように気を付けなくてはいけませんね。
ハウスが分かると、より具体的かつ立体的にその人の姿が見えてきます。
この地上で肉体を持った私たちが、どのような場所で力を発揮するか。
また、目指すべき方向性やたくさんのヒントを教えてくれます。
可能であれば、ぜひご自身の出生時刻を確認してみてくださいね。
次回は、ホロスコープの4つの感受点、アングルについてまとめます。
今回もお読みいただき、ありがとうございました♪