ジャパンタイムス 3月号
2018.03.04 12:40
―武士道― 第3回 文化の花開く国
日本は、世界文化の終着駅です。海に囲まれているため、大陸から渡って来た文化は外に出ることがなく、国内で円熟するからです。あらゆるものが吸収され、発酵してきたのが日本文化といえます。最も薫り高い日本文化は、平安時代の【貴族文化】と江戸時代の【武士文化】です。
貴族文化は「国風文化」とよばれ、オリエントから脱皮した、衣冠束帯、十二単、仮名文字、源氏物語、和歌、日記、蒔絵、節句、刀、蹴鞠、寝殿作りなど、四季とエレガントの極みを美しむ文化です。
武士文化の特徴は【潔(いさぎよ)さ】。生き方の文化です。海外の方に説明するのが大変難しい武士道の心です。美しく生きることに命を懸け、その命までも相手に与えてしまう【日本的な】気前の良さとでも言ったらいいのでしょうか。他人に喜びを与えようとする、心の文化です。
先日、アメリカ人にも、武士道に似た心があることを見つけました。MLBで、ファウルボールキャッチし、他人に気前よく与える光景です。アメリカ人を素敵だと思いました。
さて、【祭り】も武士文化から生まれました。そこで、読者のみなさんに少しでも武士道=サムライに理解を深めていただくために、この4月7日に、サミー・デービス・ジュニア・フェスティバルプラザで行われる【絆日本春祭り】に出演します。会場で気軽に声を懸けてくださると嬉しいです。