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パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)

出版物におけるパッケージ写真の使用に思うこと

2018.03.05 03:00

「懐かしパーフェクトガイド Vol.3」への参加を辞退しました。

理由は簡単で、「懐かしパーフェクトガイド Vol.2」の時点でパッケージ写真の使用方法が変わったからです。


細かい経緯を書くと、「懐かしパーフェクトガイド Vol.1」については、掲載されているゲームソフトのパッケージやソフトについては、基本的にはボクの所有しているパッケージをカメラマンさん(プロかどうかは知らない)が撮影した写真が使われています。

原稿については、ミニスーファミ特集の3本のソフトと神ってるゲーム列伝の8タイトル及びコラムを担当しています。


ちなみに画面写真については、ボクの原稿部分の画面写真については自分で撮影したモノを提出しています。

多分、ほかのページも担当者が撮影した画面写真が使われているのではないかと思います。



当然ながら同じ流れで「懐かしパーフェクトガイド Vol.2」に入るのかと思ったら、パッケージの撮影の話が出てきませんでした。

別にボクのパッケージが撮影されなくても、誰かのパッケージを撮影して掲載しているのであれば問題ないので、そのまま原稿の制作に当たっていました。

原稿については、神ってるゲーム列伝の4タイトルを担当しています。


コラムについてもいつどういう対応をすればいいか困っているうちに神ってるゲーム列伝の原稿の校正が届き、確認しているとパッケージが掲載されていました。

早速チェックしてみると、その中の1つ『アウターワールド』のページに掲載されているパッケージが、『スーパーファミコンクソゲー番付』に使用されているパッケージと同じでした。


同じというのは、汚れが同じで構図が同じ、ということです。

つまりは、『スーパーファミコンクソゲー番付』の時に撮影した写真の勝手な画像流用に当たります。


この時には、このページの画像が流用であることを指摘した上で、差し替えを要求したところ、別の画像に差し替えられました。

差し替えた『アウターワールド』のパッケージ画像が誰のパッケージを撮影したモノなのかはわかりませんが、それ以外のパッケージも含め、この時にはまだ、別の方のパッケージを撮影したモノだと解釈していました。

ちなみに、『スーパーファミコンクソゲー番付』の『アウターワールド』の原稿はボクの担当ではありません。



この時点でちょっとおかしいと思ったため、ボクが参加していない『プレイステーションクソゲー番付』を購入して中身を確認してみたところ、周辺機器を紹介するページに使用されているほとんどの写真が、『懐かしのプレイステーションコンプリートブック』でボクが撮影した写真の流用でした。

これについては、編集に突いたところ、画像を再録したという説明がありました。

どうやら、彼らの出版業界では「再録や素材の使い回しは事後報告」になるとのこと。

別に事後報告でも構わないのですが、事後報告というのは発売した後本人が指摘して初めてやることではないのでちょっと頭がおかしいと思いましたけど(そもそも見本誌が届いてないし)、もしかしたら本当に彼らの所属する出版業界ではこれが常識なのだと自分に言い聞かせて、「素材再使用料」をいただいております。


「懐かしのプレイステーションコンプリートブック」についても、パッケージ写真等の撮影がなかったので、どのような形で実現しているのかちょっと不思議に思うところはあったのですが、今ではソニーさんのサイトあたりからの流用なのではないかと想像しています。

個人的には「懐かしのプレイステーションコンプリートブック」46ページの『街』のパッケージ写真(取説の表紙?)の元素材の存在が非常に気になっているのですが……。


12月ごろにメガドラのムックの相談があり、メガドライブのソフトをどれくらい所有しているか連絡があったので回答をしたところ、それ以降の連絡はなく、2月に『懐かしのメガドライバー 蘇れメガドライバー!!』というムックが発売されていました。

早速購入してみたところ、パッケージ写真は掲載されているのですが、正面だけの写真なので、何らかの画像の流用だと思われます。


どちらかのコレクターさんなり所有者なりの承諾を得て写真撮影をされているのであれば問題ないのですが、ネットからの素材流用の疑いが強いです。



そして、今回の「懐かしパーフェクトガイド Vol.3」で何らかの参加をしようとしたところ、「素材を持っているライターさんにはパッケージの写メを提出する」よう要求してきました。


ここでの問題は2点あり、1つは「カメラマンによるパッケージ素材の撮影を行わず、コストも0にした」ことで、もう一つは「素材を持っていないライターさんの記事の素材の所在が不明」なことです。


このブログ内でもこの編集さんのところの出版物にどこかのゲーム系サイトの内容の編集のような文章があることについて追及の途中だったのですが(シンプルなんちゃら主義の変な茶々入れでとん挫していましたけど、これはこれでしっかり調べる予定)、画面写真についてもパッケージ写真についてもネットからの無断使用の疑いが強いため、この編集さんが方針を改めるまでは彼らの仕事については一切協力しないことを決定しました。

「懐かしパーフェクトガイド」のコラムについてはVol.2の時点で方針が変わって終わりになった(ということをVol.3の企画提案の後で知らされた)ので、Vol.1の自己紹介だけで終了になります。



とりあえず、ボクとしては書籍やムックにおけるパッケージ写真の使用について最低限の問題提起をしましたけど、今後、ゲームの出版物について皆さんがどのように解釈されるかは自由です。


パッケージ写真なんかネットの流用でいいという話であれば、今後、ボク自身は出版業界ってまともな人はいないんだなぁ、と思いながらフェードアウトすることになりますし、パッケージ写真や画面写真どころか、文章もネットからの流用でいいということであれば、ゲーム系の出版もろとも地獄に落ちるだけですし、問題がわかっていても関わり続けるライターなりコレクターなりは、その片棒を担ぐことになりますので、そのことをご理解の上でお仕事をされるとよろしいかと思います。


ただ、ボク自身は今後もこの手のムックや書籍を購入した上で、時間が経ってしまってもしっかりと調べたうえで問題提起を続けていくつもりです。


ゲーム系の出版関係の皆さんが今後モラルのある仕事をされることを願います。








P.S.

もしかしてこの「引用」って、ネットから流用することなのだろうか……。

この写真は「懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー!!」の奥付のページなんですけど、「懐かしパーフェクトガイドVol.1」や「プレイステーションクソゲー番付」にも同様の表記があるのに対して、「懐かしパーフェクトガイドVol.2」にはありません。

「懐かしパーフェクトガイドVol.3」ではどのような扱いになるのか、今から楽しみにしておきます。

きちんと方針転換して、ネットからの流用のないムックに仕上がっていればいいのですが……。