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台湾いとしこいし

2014年8月夏休み台東花蓮ひとり旅三泊四日。⑧DAY2-5お花見専用車の運転手さんたちと仲良しになる。

2018.03.05 12:58

ところで、今回のお花見では、専用車の運転手のおじさんたちと仲良くなった。

専用車(たしか3台出ていた)の運転手のおじさんたちはみんな親切で面白い人たちだった。

たぶん、一人で参加してる女の子(見た目は!?w)で、しかも外国人だから気になったんだろう。各ポイントでの休憩中に、おじさんたちにしばしば話しかけられた。私は割合、どこに行っても中高年のおじさまおばさまにモテるのだ。(笑)

「どこから来たの、一人? 日本人?」

「中国語上手だね~」

「台東は初めてかい?」

等々、旅行中よく聞かれる定番質問から始まる、おしゃべり。話しているうちに、おじさんたちは臨時で台北から出張してきている貸し切りタクシーの運転手さんなんだということが分かった。てっきり皆さん地元の方かと思ってたからおどろいた。

そのうち、私の旅行についての話になり、午後の予定を聞かれた。

「あんた、午後は何処に行くんだい?」

「知本温泉に行くつもりです」

「泊まるの?」

「いえ、日帰り温泉に」

「どうやっていくんだい?」

「電車とバスで行きます」

「じゃあ俺が送って行ってやるよ! 車だったらすぐだよ!」


なんと、運転手さん、温泉まで送ってくれると言い出した。マジで!? 


「ええっ!! 嘘でしょ!?」

「ほんとさーー!! 俺たち嘘つかないよ!」

他の運転手さんたちも、口々に、「そうさ、俺たち嘘つかないよ!」「送るって言ったら、送るよ! ホントさ!!」と言う。みんなが証人だから本当なのか!?


マジで!?


「ええ、でも、午後もお花見専用車ありますよね?」

「昼休みに送って行くよ!」

「でも、そしたら、運転手さん休憩時間なくなっちゃう(汗)」

「大丈夫、大丈夫、車だったらすぐだって!」

「ほんとにいいんですか…」

「大丈夫! 心配すんなって!!」

「わかりました。よろしくおねがいします。」

あれよあれよという間に、山を下りたらお昼に知本温泉まで送ってもらうことに決まってしまった。意外な展開に、頭がちょっと追いつかないくらいだった。


その後、下山中の車内で、ほかの参加者の皆さんから太麻里の名産が買いたいとのリクエストがあがり、運転手さんが帰り道に農協の農作物売り場に寄り道してくれた。

あいにく私は山道のドライブですっかり気持ち悪くなってしまっていて、車から降りてしばらく動けなかったのだが、ほかの皆様は山積みの釈迦頭めがけて突進して、すごい量を台北に郵送していた。ひと籠いくらだったか忘れたけど、たぶん台北で買うより相当安かったんだろうと思う。

でも、売ってるのはどれも熟れ熟れだったから、できたらすぐに現地で食べた方がいいみたいだったけど。次の日とかに台北に着くのかな?

釈迦頭アイスも美味しそうだった。気持ち悪くなかったら、ぜひ食べたかった…。

大満足の買い物を終え、一行は太麻里の村役場に戻り、解散。運転手さんは、電車に乗る人たちを、そのまま車で駅まで送ってくれた。

私は駅で降りずに車に残り、おじさんと知本温泉に向けて出発。途中、運転手さん専用の食堂で一緒にご飯を食べさせてもらった時には、朝一緒だった運転手さんたちもいて、後で食べなと、釈迦頭もいただいたりもして、楽しい昼食になった。

移動中、よくよく聞いてみると運転手さんは知本温泉のホテルに泊まっているらしい。毎日温泉に入れて楽しそうだ。聞けば、運転手さんの停まってる宿はすごく安そう。次回は泊りできてもいいかな。

ところで、知本温泉に行って初めて、私の目的地の日帰り温泉は、運転手さんが思っていたより山の上の方だったということが分かった。運転手さんは温泉地の入り口のほうだと思っていたようだったのだけど、住所を確認すると実はもっと奥で。結局、予想よりも移動に時間がかかってしまって、本当に申し訳なかった。

目的地で私を下ろした後、とんぼ返りで村役場に戻っていった運転手さん。間に合うと言っていたけれど、運転手さん、ゆっくり休憩できなかったと思う。本当に申し訳ない。

どこまでいい人なんだろう。本当に、本当に、感謝!

運転手さん、本当に色々お世話になりました。本当に、ありがとうございました。


2014年8月夏休み台東花蓮ひとり旅三泊四日。⑨へつづく~