消毒
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨日、墨付というタイトルで書いたブログか
ら続く話でもあるのですが。。。
最近はお食事終了後にマスク着用をお願いす
るということも無くなりましたが、消毒につ
いては強いたり、お願いしたりということを
一貫してしてきませんでした。あくまでお客
様が望むなら、お客様の意思で、お使い頂け
るよう玄関に消毒液は設置しています。ただ
設置しているということは、消毒を推奨して
いる、というお店の意思表示のように捉えら
れてしまってるのでは?と実は悩んでもいま
した。
色々な店の入り口に当たり前に消毒液があっ
て老若男女皆さん食毒するのが習慣化してい
る光景を見ると複雑な思いです。もちろん清
潔にするということ自体はよいのですが。
このブログでも何度か取り上げてきた「ポス
トコロナの生命科学」の中でも消毒文化、潔
癖主義に対して警鐘を鳴らしています。
藤原辰史さんは
「農薬」や「殺虫剤」は「毒」ですよね。毒によって毒を制する発想に強く依存しているのは問題だと思います。ウィルスだけでなく、私たちにとって有益な細菌も殺してしまいますし、それによって私たちの体内にいる微生物を弱体化させることになるという可能性もあります。
と述べています。
福岡伸一さんは、それにつけ加えるかたちで
微生物、特に腸内細菌について、
腸内細菌は消化管内で危険な外来微生物の増
殖や侵入を防ぐ一種のバリアとしてはたらき
日常的な整腸作用を行ってくれている存在。
免疫システムに影響するだけでなく、ホルモ
ンバランスなどに作用し、宿主の心理状態や
ムードにまで影響を及ぼすと指摘している研
究者もいる(要約)
と解説していて、このあたりは発酵をテーマ
にしているテマヒマとしては腑に落ちる感じ
。
問題は、この会話の後、藤原さんが指摘して
いる、消毒文化や潔癖主義は「排除」「選別
」を求める心性と一体であるということ。そ
してウィルスだけでなく潔癖主義も伝染して
いくということ。研究されてるナチスの事例
他多数の事例を挙げてらっしゃいましたが、
コロナ禍で起こったことにも大いに当てはま
ります。
もうすぐ消毒液も切れそうなので、これを
機会に設置もやめようかと考えています。
昨日は雨天ということもありお客様の少ない
静かな一日でしたが、今日からの三連休はど
うでしょうか?
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチのご予約は3組で残り9
席となっています。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!