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LOVE BURGER TIME

「ハンバーガーの世紀」(ジョシュ・オザースキー著)第一章「ハンバーガーの起源」を読んで。

2018.03.01 16:07

さて、ハンバーガー書籍1冊目「ハンバーガーの世紀」(ジョシュ・オザースキー著)である。前回は序章を読むだけで1日かかってしまったが、第一章は少しずつ文体に慣れてきたのか、数時間で読み解くことができた。

第一章に書かれているのは「ハンバーガーの起源」。これまでなんとなく知った気になっていたハンバーガーの誕生秘話が書かれていた。

前半は、ハンバーガーになる前のスタイルである「ハンバーグ・ステーキ」、つまりはパティの誕生について。

かつて豚肉が主流であったアメリカが、大規模な牛肉産業の発展から牛肉の黄金時代が始まり、最も貧しいアメリカ人が一番安上がりに食べる方法としてハンバーグ・ステーキが受け入れられた。ハンバーグ・ステーキはその後バンズの上に乗せられてハンバーガーとなる。

僕個人としては牛豚の合挽きのパティも好きなので、なぜアメリカのハンバーガーは牛100%にこだわるのかと言う疑問を抱いていたが、牛肉の豊富さこそがアメリカの愛国的な誇りで、豊かな恵みの象徴である牛肉を誰もが食べられるようにしたことが、ハンバーガーの起源であるハンバーグ・ステーキの普及に繋がったのだから合点が行く。

「ハンバーガーの世紀」には、ハンバーガーの祖先に関する最も古い記述がある料理本や、ハンバーグ・ステーキの誕生秘話なども書いてある。ハンバーグ(ハンブルグ風)・ステーキがドイツ発祥なのか、それともアメリカで誕生したものなのか、その解答も。

第1章の後編では、いよいよ誰が最初にハンバーガーを作ったのかという考察が書かれる。日本でも誰が「元祖」なのか、そういう類の論争は多くあるが、ハンバーガーほどメジャーなものになると、より多くの説が乱立しているようだ。アメリカ各地に伝わるハンバーガーの起源にまつわる説はミステリアスで、その後の展開(ハンバーガーの殿堂の建設やバーガーフェストの開催など)は、それぞれ巡って見たくなる。

結局誰がハンバーガーを作ったのかはわからないが、こんなに美味しいものを生み出してくれて感謝の気持ちしかない。