田中角栄と安倍晋三を比較してみましょう
2018.03.04 20:25
どだい安倍晋三などというスケールの小さいネトウヨ首相と田中角栄を比較するのは無理がありますが、それを承知で敢えて比べてみましょう。
田中角栄は「情」の政治家であると同時に、数字やデータといった客観指標を重視しました。
かたや安倍晋三氏は、父君の安倍晋太郎が「晋三、おまえは政治家として最も大事な情がない」という言葉が示すとおりでした。
10年前、安倍晋三の幹事長就任前後に重ねたインタビューで、私はあらためてそのように感じました。
例えば、インタビュー最中に携帯電話をいじくり回しながら受け答えをした姿勢です。
情報力は政治力です。官僚の作成した予算書を読み込み、数字には具体的数字で反論しています。選挙の際も議席の数や得票数をピタリと言い当てることで有名でした。
かたや安倍晋三氏は、「裁量労働制」の素晴らしさを国民に刷り込む、”捏造データ”のデタラメさを見れば一目瞭然と言えます。
10代から労働と経営に携わり、経済の仕組みを体で理解していた田中角栄。安倍晋三さんは誰が見ても遠く及ばず。角栄は、その合理主義の上に義理と人情の政治を志したと言えます。
田中角栄の言葉です。
「大事なのは数字と事実だ。ウソか本当か調べればすぐ分かる。根拠に乏しいへ理屈は、たちどころに化けの皮が剝がれる。」