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田中角栄の忖度

2018.03.05 01:50

田中角栄の忖度

田中角栄の「お決りの写真」といえば、あの右手を挙げた「イヨッ」のあのポーズ。機嫌が良いときも、拘置所から出るときでも、必ずと言っていいほど同じ動作でカメラマンにシャッターチャンスを与えていました。

側近らは「金権報道をするマスコミにわざわざ手を挙げる必要はないのでは」と疑問を呈しましたが、角栄はあえて「敵」の心情を忖度する余裕を見せました。苦しい時こそ、その人物の「本当のスケール」が試されます。角栄の胆力がよく分かるエピソードです。

さて、小心でネトウヨ総理と揶揄されるところの安倍晋三さんはどうでしょうか?国会では答弁席から「日教組!日教組!」と野次り、朝日新聞を目の敵にしています。角栄の胆力には遠く及ばないのであります。

安倍晋太郎氏が、「晋三、おまえは政治家として最も大事な情がない」と言ったことが的中しているのがよくわかります。母親の洋子さんが夫の言うことを聞いていれば、日本にこのような不幸がおとずれることがなかったのにと悔やまれます。

田中角栄が側近に言った言葉です。

「カメラの連中だって好き好んで来ているんじゃない。オレの写真が撮れないのでは連中も商売にならんだろう。手を挙げてやってもいいじゃないか。」