ランチ酒
昼から飲むには訳がある
「ランチ酒」/原田ひ香
最近ずっと読書できてなかったから
グルメ小説なら簡単に読めそうだと
リハビリの意味も込めて
タイトルで「ランチ酒」を手にとった。
孤独のグルメの昼飲み
主人公女性版を期待して
読みはじめたら、
グルメシーンよりも
主人公の物語に引き込まれる
作品だった。
さらに、
”ランチ” ”酒” ”女性”
と言うワードから
主人公は夜型のフリーランスで
陽気な人に違いないと想像
してたんだけど
実際は、”見守り”と言う
変わった仕事をしている女性で
訳アリ・・・
期待を良い意味で
裏切ってくれた。
見守りは、
子供、ペット、高齢者などを
夜間一人にするのが心配な時に
依頼される仕事。
依頼された場所に行き
一晩中眠らずに寝ている人の
そばにいたり
話を聞いたりする。
そして主人公は任務終了後に
依頼を受けた町で
お酒を飲みながらランチをする。
主人公が飲んで帰るのには
事情がある。
別れた夫の元に
置いてきてしまった娘を思うと
眠れなくなってしまうから
飲まずには帰れないのだ。
そんな中でも
仕事先でさまざまな人と接する中で
自分の問題の落としどころを
少しずつ探りはじめる。
「ランチ酒」は、
こんな風に娘の幸せを
願う人もいるんだ。
そして、食事は大切な人と
過ごすために
とても大切な時間なんだと
気づかせてくれる作品。
どうか、主人公には
自信を取り戻した姿で
続編に登場して、
言いたいことをはっきり
言って欲しい。
いや、違うな。
主人公は思いを言葉にせずに
幸せになる方法をきっと見つける。
自分が考えもしないような
答えを出す人に会えるのも
読書の魅力。
価値観を押し付けずに
主人公の未来を想像しよう。
食べることはしあわせ。
おいしい記憶を積み重ねていってほしい。
次女が生後100日を迎えて
お食い初めをした。
最も簡単にできる手作りで
料理を準備。
(赤飯の元を使用・
お吸い物、煮物の味つけは白だしのみ・
鯛は焼けば良い状態にしてもらって購入)
食いしん坊ファミリーの
一員になったからには
これから”食べるって幸せ~”って
いっぱい思ってくれるといいなーと
願いながら、口許に料理を運んだ。
今のところ、良く飲むし
食いしん坊遺伝子はしっかり
受け継がれているもよう。
一年ちょっとしたら、
我が家の大好きな
ランチバイキングに
次女も参戦できるかな。
楽しみだ♪