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IUYL(アイユル)

Day 5 百聞は一見に如かず

2018.03.05 16:00

カンボジア滞在5日目になりました!


今日は、学校・病院調査チームと図書館調査チームに分かれて活動をしました。


学校・病院チームが、まず訪れたのは、Krusa Tmey (New Family) という名前の視聴覚特別支援学校です。


視聴覚に障がいのある0-12歳までの子どもたちのための学校で、一般の学校と同じ教科をそれぞれに合った方法で学ぶことができ、マッサージや楽器、コンピューターの使い方などの特別技能を学ぶこともできます。

今回この学校を訪れた理由は、


・カンボジアにある学校の図書館状況やシステムを知りたい


・本がどんなシチュエーションで使用されており、どんな実際のニーズをしりたい


と思ったからです。


校長先生は、私たちの膨大な質問に一つ一つ丁寧に答えて下さり、学校内も案内して下さりました。

これが入り口で、図書館というより図書室という印象でした。

パソコンで映像を見る授業の最中でした。

絵本や点字の本がたくさんありました。


この図書室で直接授業を行ったり、図書室の資料を使う課題を出すなどして、先生方は、子どもたちが自然に図書室を利用できるような工夫をしていました。

先生は31人でそのうち耳の聞こえない先生が3人、目の見えない先生が2人でした。

この先生は、耳が不自由で話すことができませんが、多才で、コンピューターの使い方を子どもたちに教えたり、英語も堪能でした。


クメール語の手話の開発自体にも携わったそうです。

施設内の設備が充実していました。

補聴器は学校内でつくっていました。


また、聴覚の測定や、トレーニング用の防音室もありました。






最後に案内して頂いた、展示室の一角には目の見えない人の生活を体験できる部屋がありました。


部屋の中は、目が慣れるということがないくらい真っ暗でした。


車の音が鳴り響き、砂利を踏みながら進みます。


この中では、前の人の肩だけが頼りです。






味わったことのない恐怖の中、早くこの部屋から出たいという思いでした。


ちょうどそのとき、案内をしてくれた盲目の先生は、


「君たちは、10分後には光のある場所に戻れるけど、僕たちにはその瞬間は訪れない。」と言いました。


うまく言葉では表せませんが、胸を抉られたような気持ちがしました。


次に訪れたのは、Angkor Hospital for Childrenです。


医者18人とナースを含めたその他のスタッフ500人が勤務しており、新生児から16 歳までの子どもたちに、無料で医療、薬を提供している病院です。


撮影禁止であったため、写真は撮ることができませんでしたが、ハイレベルな医療がうけられ、設備も充実しているという印象を受けました。


待ち時間の子供のケアにまで気を配っていました。




「医療の現場でも教育の提供は欠かせない」


というコンセプトも魅力的でした。




この病院は、現地の人々からの信頼もあつく、また、カンボジアの子どもたちに、医者やナースになりたいという夢も与えていました。



この病院自体に図書館はありませんでしたが、待ち時間や、入院中の子どもたちに提供する本は置いてありました。



貧困の子どももそうでない子どもも、分け隔てなく無料で医療を提供するということが実現されており、感動しました。








図書館チームは、CKS(Center for Khmer Studies Library) というシェムリアップ1大きな図書館に行きました!

システムや設備は日本ととても似ていて、クメール語(カンボジアの第一言語)と英語の本が半々くらいの割合で並んでいてびっくり!英語の本の需要もそんなに大きいのかな?🤔



コンピューターの無料貸し出しも行なっていたお陰もあり利用者数は安定しているようでした。


やっぱりただ多くの本が置いてあるだけではなく、自習利用などがしやすい環境作りが大切なんだなと実感しました。


(写真は大学1年生のスタッフの方と📸)


その後山勢拓弥さんのお店『Ashi』に行きました!


拓弥さんはカンボジアのゴミ山問題や仕事不足の問題に取り組み、新しい事業をカンボジアで始めた尊敬する先輩です!


バナナの樹皮から作られたペンケースなどの製品は本当に可愛くてついついお土産と自分用にお買い上げ😋

また行きます!!



(Ashiのホームページはこちらです↓)

http://kumae.net/ja/ホーム/


実はこの後もう一つシェムリアップにあるNGOの図書館にも行こうとしたのですが残念ながらそこは無くなっていました。


誰かのためにと始めた事業でもそこの地で継続していくのはそう簡単なことではなく、結果的にそこを頼りにしていた人達を巻き込んでしまうかもしれない。


人ごとではない厳しい現実を目の当たりにし、私達もKFKOの子どもたちやお世話になった方々の為にも継続性のある活動をしていこうと改めて思いました。