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じゅんじゅんホームページ

歌舞伎町という街。

2022.10.11 06:04

新宿という街が大好きだ。

ライブハウスに通いはじめてからいろんな土地へ行くようになり、街によってこんなにも空気が違うのかと驚いた。

その中でも新宿、特に歌舞伎町は、一番居心地のよいところだった。

JR新宿駅東口を出て、すこし傾斜のある道を下ると、雑然としたネオンがキラキラと美しい。

当時はまだ新宿コマ劇場があって、今よりも殺伐と、どろりとした汚さがあり、それがまたどこか心地良かった。

常時ホストやキャッチのおにいさんがうろついて、ぱっと見治安がわるいように見えるけれど、なんというか、全然こわくなかった。

どんな人間であろうと、そこに存在することを許容してくれるような、なんだかわからないぬるま湯感がある土地。


深夜、シャッターの下りた店舗前で酔い潰れていても、殴られることもないし、心配されることもない。

缶ビールを啜りながら歌舞伎町の地べたを這うと、自分が蟻かなにかになったような気持ちになる。

悪戯に踏み潰されることもなく、拾い上げるメリットもなく、そんな私に目もくれず、ただただ通り過ぎてゆくたくさんの他人。

透明人間になったような気持ちにはならなかった。

とても不思議な、素敵な街だと思った。

コマ劇は小綺麗なTOHOゴジラビルになり、客引きなども規制され、街中も以前に比べれば比較的衛生的になったような気がする。

それでも、あの頃から感じている新宿の根幹は揺るがない。

昨晩、TOHO横にたむろする人たちを見て、胸が温かくなった。

今も昔もだれかの居場所なのだと思うと、なにか大きな存在に抱かれているようなこの土地に、感謝と敬愛が湧き上がってくる。



昼間から缶ビール片手に、当時ドンキホーテ前にあったオブジェ的なところに登って鎮座していたら、キャッチのおにいさんに声を掛けられた。

夜のお仕事に興味はないかとのことだったが、私は、興味はあるけれど今の仕事が大好きなのでと返答した。

そこから何故か、「出身地はどこなのか」や「普段ごはんをきちんと食べているのか」などと酔いに任せて質問攻めに遭わせ、完全に怯んでいるおにいさんに連絡先を交換させて、今度うちにごはんを食べにきなさい!と言い放った。

結局、連絡がくることはなかったけれど、なんだか忘れられない出来事だった。

そういう謎の一期一会が、この街では多く起こる。

酔い潰れて自転車で4、5回連続で横転している私を介抱し、新宿JAMまで送り届けてくれたAV男優だというおにいさんもいた。

すべての起因は私の大泥酔にあるのではと問われればそれまでだが、とにかく、素敵な夜がたくさんある。

それが、新宿歌舞伎町。

日本に生まれて、私は今日も幸せだ。



お料理が趣味兼ストレス発散になっているので、ついつい毎日食材を買ってきてしまう。

私の胃袋はたいして大きくないので、作りすぎた食べ物たちは、だいたいダムダム団か無善寺に提供される。

美味しく召して戴けて、ありがたいことである。

得意料理のひとつ、なすとひき肉のボロネーゼを作った。

うまうま。

にんにく、最高過ぎでは。

じゅんじゅんに生まれてよかった、と、毎日毎食、しみじみとおもう。

来世も、その先も、じゅんじゅんだったらいい。



明日は吉祥寺BLACK&BLUE、明後日はダムダム団で横浜THUMBS UP。

明後日のライブ後は、昔働いていた大好きなバーPIPASへ行く予定。

みんなに会える喜びに、今からワクワクしている。

私がどんなに酔って寝て吐いても、笑っていてくれる、寛容な空間。

誰に再会できるのだろうか。

楽しみです。


珍しく、朝から休日らしい休日を過ごして、怒涛のようなここ最近を思い返してみたりする。

たのしいは作れるし、くるしいも作れてしまうので、なるべく前者で在れますように、ひとつひとつ、確かめながら呼吸をする。

清濁併せ呑みながらも、吐く息は澄ませていられますように。