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退屈と惰性と 改

GO ユリ・ゴッドバスター レビュー

2022.10.13 04:22

 今回のレビューは、ノンスケール PLAMAX より、

“GOー01 ゴッズオーダー 神翼天空騎士 ユリ・ゴッドバスター” です。


 マックスファクトリーの新美少女プラモシリーズ、“ゴッズオーダー” がスタート。

 第1弾キットとして、白銀の天空騎士、

“ユリ・ゴッドバスター” が、

発売されました。


 figmaで培った技術をプラモデルに応用し、好評を博しているギリティプリンセスからはや1年、マックスファクトリーが第2の矢を放ってきました。

 どちらかというとファンタジー路線という意味ではギルプリから決して遠いものではないのですが、あちらが少女の可憐さや華やかさを表現したものだとしたら、今回のゴッズオーダーは凜々しさと力強さ、そしてどこか儚さも表現してくるのではないか・・というのが、個人的に抱いた印象。

 まぁ、それもデザイナーさんの絵のタッチに寄るところが大きいわけですが。

 ギルプリのデザイナーはシャイニングシリーズなどで知られるTony氏。

 そしてゴッズオーダーのデザイナーは、ターンエーガンダムやキングゲイナー、最近だとスターオーシャンシリーズのキャラクターデザインなどでも活躍しているあきまん氏です。

 キングゲイナーのフィギュア開発からの縁で実現したという今回のシリーズ、詳しくは付属の冊子にインタビュー形式で掲載されているので割愛します。

 すでに群雄割拠の戦乱時代に突入しているガルプラ業界にまた新たな勢力が降臨したことで、さらなる混沌が深まるのか・・

 レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。


パッケージ

 形態は同じマックスファクトリーのPLAMAXカテゴリとなるギルティプリンセスと同様。

 ただ、ギルプリでは縦向きでしたが、ゴッズオーダーでは横向きになっています。

 あきまん氏のデザインは目が独特ですよね。そして全体に柔らかいタッチで絵画的というとか。

 これを立体に落とし込むのは大変だったろうと思います。

 3DCGですが、かなり苦労しているスターオーシャンという・・やめておこう。

 裏面はこんな感じ。

 レイアウトがfigmaっぽいですよね。

 蓋を開けて内箱を引き出す仕様です。

 おや、なんか怒ってますよ。


 説明書のほかに、先にも言った開発秘話や作り込まれた世界観設定などがびっしり書かれた小冊子が付属します。

 右がその小冊子。左が組み立て説明書です。

 冊子のほうの表紙イラスト、ユリが先日予約解禁された第2弾、メグミ・アスモデウスのものらしき頭を抱えているのが不穏・・

 中はこんな感じ。

 文字が多い・・

 ざっと目を通すだけでもかなり時間がかかりましたね。

 なお、まだイマイチ理解しきれていません。

 いいんだよ、どうせ勝手な自分設定で遊ぶんだから(笑)。

 ということで、かなり込み入っている設定に関する説明は一切省きます。ご了承を。


素体モード

 特殊英雄素体 シルエットドール、“JKー0001 ゴッドバスター”に大空ゆり(28歳・独身)がソウルインジェクションすることで駆動する、“神翼天空騎士 ユリ・ゴッドバスター” の平時の状態。


※以降、専門用語がちょいちょい出てきますが、さらっと流しておいてください。


 神翼騎士団のモチ-フはテンプル騎士団ということで、前面に大きく赤十字の意匠が描かれた前垂れが特徴的。

 それ以外も、中世の騎士団あるいは兵団に所属する若い団員の平服というイメージで、シンプルで機能的な服装という印象。

 これまでのガルプラではあまりなかったデザインで新鮮です。

 色的にも白を基調としたシンプルなものなのでそのままでもあまり気にはなりませんが、今回ベルトのバックルなど、一部シルバーを筆塗りで追加している部分があります。

 でも、ただ塗っただけてコートもしてないので、この撮影中にけっこう剥げちゃった・・


 今回の売りの一つだと思う前垂れパーツ。

 首許のスカーフっぽい部分も含めた一体成型のPVC(軟質)パーツになっています。

 赤十字の意匠はプリント済みですが、塗装派のためにデカールも付属しています。

 やはりビジュアル的に一番目を惹く部分であり、このシリーズの代名詞的なパーツの一つになるでしょうね。


 ちなみに、前垂れを付けずに胴体部分を組むとこうなります。

 あ、パンツ見えちゃってますが、創彩少女じゃないので規定には抵触しません(なんの規定だよ)。

 胸部、腹部、腰部に分かれており、もちろんそれぞれで可動するようになっていますが、前垂れを付けることで可動域はけっこう制限されます。


 ちなみに前垂れパーツは2つできている輪っか部分に首と胸部をそれぞれ通し、さらに裾を正面のベルトに通したうえで背中のダボ穴に上側(スカーフっぽい部分)の輪っか内側のダボを引っかけて固定するのですが、

 ダボとダボ穴のサイズが微妙に合ってないのでほぼ引っかかりません。

 凹凸を逆にすればまだマシだった気がするんですが・・


 また、胴体部分、とくに腰部の構造が随分と割りきったものになっているのも同時に見てとることができると思いますが、このあたりはなるほどfigmaを作っているメーカーだなぁという感じです。

 ギルプリでもそう感じた部分はありましたが、ゴッズオーダーではさらにシビアに・・というか合理的に? 見えない部分はバッサリ切り捨てる、という感じですね。

 要は、スカートが本来のスカートの態をなしていない。前後左右に分割されているということです。

 本体に直接付いているのは後ろ側だけで、左右と前の部分は腰鎧と一体化したパーツを取り付けます。

 右側だけ付けて前から見るとこう。

 後ろからだとこう。

 

 で、最終的に前垂れも付けることで正面で切れている部分を隠して、スカートっぽく見せる、という構造になっているのです。

 左右のスカートパーツの裏側はこうなっており、本体側のボールジョイントで取り付け。

 スカートの前部分もボールジョイントで可動するようになっています。

 なお、スカート前部分のパーツは見栄え重視の面積広めのものと可動重視の面積狭めの2種類が付属し、好みで状況に応じて取り換えることができます。

 ただ、効果としてはさほど違いは感じません。

 なお、スカートの後ろ部分はプラプラな状態。

 側面パーツを取り付けるボールジョイントは前後にスイングするのですが、この可動もあまり効果的ではないですね。

 どうしたって脚の付け根と干渉するので、そもそものボール接続が緩いこともあって側面のスカートがポロリしまくります。

 前後スイングに加えてジョイントが上下にスイングし、スカートが上向きに跳ね上げられるようだったならそれなり効果があったかもしれませんが。


 実際に立て膝で太腿を90度近く上げた状態がこちら。

 左側のスカートパーツがギリギリでなんとか接続されている状態。

 前側のパーツは可動重視のものを取り付けていますが、完全に切れてしまっているのが見えています。

 これならもう前側のパーツはなしでもいいか、とも思いますね。

 なお、すでにお気付きだと思いますがパンツはギルプリと同じく柔らか素材(PVC)製となっています。

 内部パーツはただのY字ジョイントです。


 あ、上半身のことを忘れてました。

 肩部分がわずかですが前後にスイングします。


 表情パーツは3種類が付属。

通常顔

目閉じ顔

叫び顔

 叫び顔の口中は分割されており、さらに塗装済みとなっています。

 それぞれタンポ印刷なしののっぺらパーツも付属しています。

 アイプリントの精度は悪くないですが、やはり少し平面的な印象を受けます。

 まぁ、最近のコトブキヤがある意味異常なんでしょうが・・

 絵師のタッチの再現度というところは、ギルプリよりは遠くない、という感じでしょうか。微妙なところ。

 総じて凜々しいお顔立ちだと思いますが、叫び顔がちょっとイメージと違うかな?


 特徴的な長いもみ上げは、これまた特徴的な側面のミニスナックゴールド(こら)と一緒にスイング可動。

 後頭部のアホ毛も回転します。

 もみ上げは案外邪魔にならないですね。


 素体モード時の武装・・というわけでもないのですが、短剣が付属します。

 斬るというよりは突くタイプの剣ですね。

 専用の鞘に収めることが可能。

 ただしユルユルで収めた状態で固定はされません。

 左の腰鎧パーツは鞘マウント用の3㎜穴が空いているものと交換します。

 スカートパーツは共用です。


武装モード

 ファンタジ・オに侵攻する敵を迎え撃つ、ユリ・ゴッドバスターの戦闘形態。

 やはりなんといっても翼の生えた脚部、エンジェルブーツが最大の特徴になります。

 ほかにも頭部にはバイザーを付け、腕は長袖に変更。

 この長袖ですが、袖口のひらひらが手首の可動の妨げになっています。デザインとしては面白いだけに残念ですね。


 後ろに回って、腰には武装懸架用のマウントフレームを装着。

 本体の換装は前髪、上腕以下、太腿以下をそれぞれ武装パーツのものと交換し、新たにこのマウントフレームを腰裏に取り付けるだけなので非常に簡単です。

 なお、足許がハイヒールタイプになって接面積が狭くなったこと、横に広がる翼のせいもあって自立は若干厳しくなっています。


 頭部は前髪ごと交換することでバイザーの装備を再現。

 バイザーは下ろすことも可能で、そうすることでまさに西洋の甲冑騎士のような印象になります。

 横から見るととくに格好いい。

 しかし、こんな重そうなものどこにどうやって固定してるんだろう?

 ちなみに、このバイザーや後述のエンジェルブーツの成型色のシルバーにはけっこうこだわりがあるようで、たしかに重厚感のある美しいシルバーに仕上がっていると思います。

 ランナーの外枠が異様に太かったんですが、それもこの色を再現するために必要なことだったんだろうか?

 とはいえメタリック成型の宿命で、どうしてもウェルドラインは出てしまうんですね・・

 普通に見るぶんにはほとんど気にならないんですが、光を当ててアップにすると見えてしまいますね。


武装類

パッシブソード

 通常は腰部マウントフレームに懸架する、2本の長剣。

 ユリの命令で近くの敵を半自動的に迎撃することができるそうです。

 ということは、実際に手で持って使うのではなく、ファンネル的なものなのかな?

 マウントフレームは2ヶ所で可動。

 実際にソードをマウントする基部(短剣のような形状のパーツ)もボールジョイントで可動します。


エンジェルブーツ

 神翼騎士団の所以たる機動アーマー。

 膝の位置から左右に生えるチタニウムフェザーから高圧の空気を噴出させることで高速飛行が可能だそうです。

 膝頭部分の厳つい鳥(ワシかな?)の顔が面白いデザインです。

 翼は、ただ背中から生えているのはありきたりだから足から生やした、ということのようですね。

 根元でボール可動しますが、翼自体の形状は固定です。

 しかし折り重なっている羽根はいくつかに分割されており、立体的な造形となっています。


ユリの大槍

 槍というよりはなんとかランチャー、みたいな武器ですね。

 穂先までの全長はユリ本体の二倍近いサイズになっています。

 もちろん直接攻撃も可能なんでしょうが、衝撃波を発生させるシャイニングブラスト、竜巻を起こすシャイニングトルネード、そしてマイクロゲートリアクター作動時のバスタータイムのみ使用可能な超必殺技、プラズマエンドなど、遠距離攻撃がメインとなるようです。

 なに言ってるかわからないと思うので、是非本キットを購入して、付属の設定資料集を読んでください(笑)。


 いくつかあるゴッズオーダーのウリの一つとして、大型武装の変形ギミックというものがあり、ユリの場合はユリの大槍が大剣形態に変形します。

 こちらが大剣形態。

 剣というより鉈っぽい形状ですが、そしてまたランチャーっぽい雰囲気もある。


 変形過程はちょっと複雑・・というほどでもないのですが、なかなか細かい手順になっているので流れをざっと紹介しておきます。

 なお、説明書ではまず大剣として組んだあとに大槍に変形させるという順番なので、こちらでもその通り、大剣から大槍へと変形させていきます。

 まずブレードパーツを取り外し、

前後で折りたたまれているパーツを伸ばします。

 前方は伸ばしたあとに押し込み、さらに下部のパーツをスライドして固定。

 このとき、後方のグリップも自動で展開します(固定はされません)。

 中央部分の半円状のパーツを上にスライド、その前方のパーツを前にスライドしてロックを解除します。

 半円パーツを180度回すと自動でその後ろ側のパーツ群が90度回転し、3ヶ所の白ボックス状のパーツが少し開きます。

 先ほどと逆の手順で半円パーツを上に、前方のパーツを後ろに、それぞれスライドして固定。

 最後に先端に穂先パーツを取り付けて変形完了です。

 ということであらためて。

 長い・・

 大槍、大剣ともに保持の際は一旦後部のパーツを外し、持ち手を挿し込んで再度後部のパーツを付けて固定します。

 どちらの形態でも片手で持つ場合、たいがい腕がへたります。


ユリの盾

 大槍と対になる防御装備。

 表面の赤十字は塗装済みです。

 裏側、グリップを手で持ち、前腕をベルトパーツで固定して保持します。

 ただ袖付き腕の場合、やはり袖口のひらひらが干渉してあまりフィット感がありません。

 ハンドパーツがすぐ抜けてしまうんですよね。


 フル装備で。

 画像ないに全体を収めるのが大変。


 付属のスタンドはギルプリと同じものです。

 支柱パーツに回転軸がないので安定したディスプレイが可能です。

 標準的なガルプラのディスプレイ用ということなら、コトブキヤの触れイングベースより使いやすいかも。

 少なくとも先っちょ丸い棒の簡易ベースよりははるかによい仕事をします。


比較画像

 同じメーカーの先輩シリーズであるギルティプリンセス メイドロイドアリスと。素体モードで。

 サイズはほぼ一緒。

 肘や膝、そしてパンツなど、やはり構造面で共通する部分が多いです。

 ゴッズオーダーでは肩や腹部と腰部間に可動部が追加、さらにPVC製前垂れパーツや大型武装変形武装など、いろいろと新しい試みに挑戦している感じですんね。

 一方のギルプリも、また別の意味で挑戦的なキットを出してますけどね(笑)。


 武装モードでも。

 ギルプリの場合はスカートアーマーと手持ち武器の追加くらいで本体のパーツを交換するという過程はありませんから、その点含めて武装モードのボリューム感はゴッズオーダーが圧倒している感じですね。

 でも、ファンタジー寄りのSFという世界観だと共存していてもそれほど違和感はないかも。

 コトブキヤの天界代表、ルミティアと。素体モードで。

 こちらもサイズはほぼ同じ。

 コトブキガールのなかでもルミティアは長身なほうですから、ユリの大きさがわかってもらえるかと思います。

 まぁ、ギルプリのメイドロイドたちもでかかったですけどね。


 武装モードでも。

 純粋な天使と、人の手で創られた人工の天使、という感じだろうか。

 こちらも共闘する世界観であってもよさそう。

以下、画像

 まず素体モードで。

 胴体部分に可動点が増えていますが、感覚的にはやはりギルプリに近い感じ。

 二重関節ではないものの太腿とふくらはぎの形状の工夫でよく曲がる膝など、figma的な特徴も引き継いでいます。

 スカートについては先にも言及しましたが、もう少し練ってほしかったですね。

 穿いてない状態ならよく動くだけに残念。


 とりあえず何枚か。

 目閉じ顔はなかなか神聖な雰囲気があってよいです。

 短剣を抜く仕草も様になる。


 一方の叫び顔。

 この表情が、ある意味このユリというキャラクターを台なしにしてしまっている感が・・いや、いい意味で、ですよ(台なしにいい意味なんかないよww)。

 なんかね、アホの子っぽく見えて仕方ないんですよ(笑)。

 なんにでも、誰にでもすぐ噛み付きそうな雰囲気がある。僕がそう見えるだけかな?

  可愛いですけどね。凶暴そう。

 もっとお淑やかな、高潔な感じのキャラだと思ってたのに・・(いや、たぶんそうだよ)

 急に可愛い子ぶっても遅いよ(笑)。


 武装モードでも。

 まずは大槍装備で。

 あまりに長大なために片手で持つとあっさり腕を持っていかれます。

 なにか補助スタンドになるものがあったほうがいいですね。

 下手をすると手首のジョイントなどを破損する畏れもありますから。

 やっぱり両手で持つほうが無難。

 ハイパービーム・・じゃない。


 大剣形態にして。

 こちらは片手でもなんとかいける・・場合もあります。

 バランスがとれれば。

 立て膝はイマイチ決まらないですね。


 パッシブソードの二刀流で。

 自立させるのはけっこう苦労しました。


 せっかくなので、背中にも翼を授けてみました。

 たぶん、某天使を屠ってもぎ取ったのでしょうね。

  なんかラスボスみたいになったな。

 

 綺麗なマントを羽織ってご満悦。

 それ、アリスのスカートだよね・・

 ウサミミメイドも始末してきたのかな?


?「大空ゆり、貴女は選ばれました。

  私と契約して、このオリュンポスからこのファンタジ・オを護る神翼騎士団に・・

ゆ「なんだこらてめ-! わけわかんないこと言ってんじゃねーぞ! やんのかこらー!

?「契約する気がないと? ならば仕方ない。

ゆ「うきゃぁぁーーーっ!?

?「貴女は今このときより、アンモナイトとして一生を過ごすしかなくなりますが、それでもよいのですか?

ゆ「なんだとこら! っざけんな!

   さっさと元に戻せこのヤロー!

ル「あらあら、可愛いですねぇ。

ゆ「誰だてめー! どっから湧いて出た!?


 それからなんやかんやあって、謎の鳥との契約に渋々応じたゆりは神翼騎士団の天空騎士、ユリ・ゴッドバスターとなったのでした。


ラ「貴様がユリ・ゴッドバスターか。その力どれほどの・・

ユ「うっせーこのイカ女! イカくせー触手伸ばしてくんじゃねーよ!

   スルメにして炙られてーか!?

ソ「口悪っ・・!

※本来の設定、物語とは一切関係ありません。


 以上、“ゴッズオーダー ユリ・ゴッドバスター” でした。


 ここ最近のマックスファクトリー、随分と精力的に新商品を投入している印象です。

 もちろん、ねんどろいど、figmaといったアクションフィギュアのシリーズはずっとコンスタントに展開していたと思うのですが、とくに最近はプラモデルの勢いがすごい。

 ガルプラだけでなく、ロボット系のキットも、なかなか余所が手を出さないような尖ったラインナップを立て続けに出しているように思えます。

 そんななかでの、今回のゴッズオーダー。

 ギルティプリンセスに一定の手応えを感じたということなんでしょうかね。

 やはりfigmaをベースとするような構造は似ており、これがマックスファクトリーのガルプラというところである程度完成されたフォーマットにデザイナーの特色を踏まえた方向性の違いが出ている感じです。

 ギルプリにしろゴッズにしろ、かなり細かい部分まで世界観設定が創られてますよね。

 とりあえず目を通したうえで、ほぼ無視して遊ぶ僕のような罰当たりがほとんどのような気もしますが・・(そんなことはない)

 いや、ガルプラは自由だから。

 ガンプラよりもずっと。


 ゴッズのシルエットドールについては、あきまん氏が描く神秘的なデザインを見事に立体化(お顔については残念ながらその限りではないけど)。

 その色使いに関しても、こだわり抜いた成型色で未塗装状態での再現度を高めるなど、さすがラフ画を見て是非やらせてくれと、自ら名乗り出ただけのことはあると思います。

 ただ正直な感想としては、このユリ・ゴッドバスター、相変わらずプラモデルとしてはまだ荒削りな部分があります。

 パチ組みでの完成度は。コトブキヤのそれにはまだ敵わないと言わざるをえません。

 しかしその粗さも、フィギュア畑が長いことからくる素材選択の柔軟性とか、今回のキモでもある大型武装の変形ギミックといった新しい要素への挑戦とか、そういった諸々をやってみた結果の粗さだと思うので、今後ブラッシュアップされていくことを期待したいと思います。

 ただねぇ・・マックスファクトリーのガルプラ、すでにギルプリで判明済みですが、素体をほぼそのまま使い回す癖があるのが少し気になります。

 今回のユリに付属の冊子のなかで、ラフ画含めて神翼騎士団のキャラクター5人のイラストが公開されているのですが、全員、素体どころかエンジェルブーツまでほぼ同じデザインになっています。

 次回のメグミ・アスモデウスはそれと気付かずにすでに予約してしまいました(しまたっということはないけど・・)が、残る3~5人めについては、少し考えるかもしれません。

 せめてそれぞれ固有の大型武器が、変形ギミック含め魅力的なものならば、というところですね。

 まぁ、シリーズでは素体流用ではない敵方のキャラクターの商品化も考えられているようですから、うまいことローテーションが組めればあるいは・・

 マンネリ化だけは避けてほしい。

 ギルプリのメイドロイドも4人め、5人めが発表されていますが、まぁあっちはねぇ まだ価格的にも組み合ってレベル的にも手が出しやすいけど。

 しかも一人はタヌキだし(笑)。

 こっちはなぁ・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。