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Kaori KONISHIKAWA

ルサージュの思い出②

2018.03.06 09:46

こんにちは。


今日はルサージュでの思い出について書きました。


現在のエコール・ルサージュは、教室が1階と2階に分かれていて、

2Fの教室に行く途中の踊り場には、この机が置いてあります。

これはルサージュ氏が生前に使用していたデスクで、

「Broderie」と書かれた、

美しく大きな刺繍がデスクの上に飾られています。


そして奥の棚には、ビンテージのものと思われるビーズの数々がならんでいます。



ルサージュ氏(フランソワ・ルサージュ)は、

ルサージュが創業してから、20歳にも満たない頃にメゾンを引き継ぎ、

現在の成功に導いた方です。


ディオール、シャネル、バレンシアガ、etc…

錚々たるトップメゾンのコレクションに欠かせない刺繍の数々は

彼が支えてきたと言っても過言ではないと思います。



以前先生にルサージュ氏がどんな人だったか伺ったところ、

「彼は何でも燃やしていたわ(笑)」と?!なコメント。

彼はとても探究心、遊び心があった人のようで、

刺繍に使用するビーズやスパンコールなどに独特の風合いを出したいような時、

よく燃やしていたということでした(笑)。

ルサージュ氏が死去した際の記事。彼の生前の様子がうかがえます。


このエピソードをきいてから、

活き活きとしたルサージュ氏の姿が想像できるようになったというか、

親しみが勝手に沸くようになりました(笑)



やっぱりものづくりの先駆者は、大胆で常識にとらわれない

自由な精神を持っているものなんですね。


この前を通ると、そんな彼の気配を感じる気がして、

ワクワクと少しドキドキする感覚を味わっていました。



Youtubeで、ルサージュ氏が手がけた

バレンシアガの1968年 のコレクションを再現する映像を見つけました。


いろんな素材を自由に使っていて、

遊びココロも満載で、

本当にこれはもう芸術って感じです!(笑)


まだまだ長い道のりになりそうですが、

私もこんな風にいつか、

自由な発想で刺繍ができるようになりたいな、と思います。



本日も最後までお読みいただきまして、

ありがとうございます。


今日はまた寒い1日となりましたが、春はすぐそこ!

素敵な夜をお過ごしください。