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奈良大和路ほんまもん観光相談センター

入江泰吉記念奈良市写真美術館 名所旧蹟3

2018.03.06 14:04

 大阪の写真店光芸社(昭和6創業)が戦災で被災し、入江泰吉(明治38〔1905〕~平成4〔92〕)が戦後、40歳から郷里奈良大和の佛教美術・伝統行事・古都風景を終世撮り続けた全作品8万点が、奈良市・㈶入江泰吉記念写真美術財団に寄贈されたのを期に平成4年設置した写真の美術館

 常時展示内容を変えながら、入江が魅了された大和路の深く荘厳な文化遺産を原風景から堪能出来る。同時期に活躍した写真家土門拳(明治42〔1909〕~平成2〔1990〕)作品に比べると柔らかな人柄が表れた写真が多いと思う。

 建物は黒川紀章(昭和9〔1934〕~平成19〔2007〕・日本芸術院賞受賞、妻女は女優の若尾文子)設計。昭和21から20年間取材し続けた、1968『お水取り』東京:(株)三彩社と晩年(昭和51年)三部作で24回菊池寛賞(1970『古色大和路』・1974『萬葉大和路』・1976『花大和』大阪:(株)保育社)で世に知られ、勲四等瑞宝章。慕った弟子達が集った(水門会)。

 (9時半~17時・月休 一般500円 ☎0742-22—9811・カフェ併設、入江泰吉(1977)『大和路のこころ』東京:(株)講談社・同(1993)『入江泰吉自伝-「大和路」に魅せられて-』東京:佼成出版社)

【freelance鵤書林48 いっこう記】