1単元目。
5年生の学年は、予習シリーズ5年上算数が
スタートしました。ついにという感じです。
受験算数にとって最も必要なのは、5年上教材です。
ここを落とした理解のまま受験に臨むということは
全く考えられません。受験で基本的に必要なテクニックは
5年上教材と、5年下教材の一部でほぼ完成し、
生徒がしっかり心底理解をして進めていれば、
その時点で6年の後半から徐々に順位は逆転し始めます。
分かっていない人間に、負けるはずがありません。
分かっていて先を進めている人間には、勝つには
さらなる努力を要しますが、基本的は、分かって
進めているということによって、学習時間を短縮化でき、
新しいことを理解する時間も軽量化できるのです。
新しいことを理解するのに時間がかかる場合は、
その前提としての理解が決定的に欠落しているのです。
そのような点で、うちのスタイルをハンディと見るか
あるいはアドバンテージと見るか、それは通わせている
保護者の方の価値観や生徒の実力にもよりますが、少なくとも
附属生たちが上位で頑張っているところを見ると、
基本を落としたまま、生活に負担を強いてまで
速くやるということにそれほど魅力は感じません。
さて、1単元目に入るにあたって、
生徒たちには言い聞かせるように話をしました。
「この5年上教材を徹底的に丁寧に学んでください。
算数科において、最も根本的で重要な情報が
そこに詰まっています。君たちのこれから先、
中学高校、大学へつながっていく時間の
流れの中でも、最も重要なテキストがこれです。」
いつにも増して、ノートへの個々のメモが
多く、意欲的に授業が吸収されていく姿が
しっかりと見られました。
幼いながらも、皆本気・真剣です。
合格するかしないかなど考えることもなく、
のめり込み、没頭し、議論できる関係性のまま
一緒に1年間を改めて過ごしていきたいと思いました。