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ファウスト法律事務所

保険会社提示380万円→裁判で1000万で和解

2022.10.12 10:47

青信号で横断歩道を渡り始めた自転車と赤信号で進入したトラックの事故。

被害者は大けがを負い、後遺障害を残しました。治療終了後、相手方保険会社と示談交渉を進めましたが、相手方は被害者が横断の際に右を確認すれば事故は防げたと、過失3割を主張してきました(過失割合での争点、相手方主張根拠は他にもありましたが省略します。)。こちらはさまざまな観点から過失0を主張しました。その他、休業損害や慰謝料額、後遺症慰謝料額、後遺症逸失利益額などでも対立しました。その後、相手方にも弁護士が介入し、解決が早まるかと思っていたところ、自賠責保険受領額331万円のほかに50数万円の提示がありました。

これでは到底示談できないということで依頼者とも相談し、やむを得ず裁判を起こしました(通常交通事故の9割以上は裁判外の示談交渉で解決します。ただし、あまりにも対立が激しかったり、別途費用と時間をかけてでも裁判をせざるを得ないケースはあり、そのような場合には依頼者としっかり打合せをした上でで訴訟に踏み切ります。)。争点は多数ありましたが、もっとも大きな対立は過失割合の点でした。裁判では依頼者の有利となるような事実関係や法律上の主張を行い、結果として勝訴的和解を勝ち取りました(裁判所の和解案では過失10%、その他、慰謝料や逸失利益でこちらの主張が認められました。)。こちらも最終的な解決のための譲歩をして、損害1000万円以上(自賠責既払い分を含む)での和解成立となりました。

依頼者は、後遺症のため、現在もお体の不自由に耐えながら仕事をされています。依頼者からは、「弁護士を頼まなかったら、自分だけでは相手方保険会社や保険会社の弁護士の言われるままの金額になっていたと思います」と言っていただきました。裁判は結論が不明確なところもあり、最後までどうなるか分からない中での戦いとなりました。時間はかかりましたが、やってよかったなと思える結論となりました。