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地域に根差す:シーガル調剤薬局

薬局ブログ 10/22「薬と食べ合わせ・飲み合わせ」

2022.10.22 01:00


一気に秋めいて参りました。

あなたの秋は運動・読書・食欲…、それとも別にありますか??


さて、身近な食品にはお薬の効き目に影響を及ぼすものが多くあります。

今回はその中でも代表的な食品を紹介したいと思います。


1.グレープフルーツ

 グレープフルーツには”フラノクマリン誘導体”と呼ばれるお薬の分解に関わる酵素を妨げる成分が含まれています。それによりお薬の効果が予想以上に出たり、副作用を引き起こす恐れがあります。

よく、「薬と一緒に飲まなければ大丈夫ですか?」と尋ねられることもありますが、残念ながらフラノクマリンによる影響は3~4日程度続くと考えられており、影響するお薬を飲んでいる期間中は避けることが望ましいです。

 また、グレープフルーツ類が特筆されやすいものの、ほかにも甘夏やレモン、ハッサクなどの柑橘類のにもフラノクマリンが多く含まれています(果汁や実に含まれるフラノクマリンは少量なので食べ過ぎなければ大丈夫です)。皮ごと食べるハチミツ漬け・砂糖漬けなども控えた方が無難でしょう。


2.牛乳・ヨーグルトなどの乳製品

 お薬の中には乳製品に含まれるカルシウムと反応して体に吸収される量が減ってしまう、効果が弱まってしまうものがあります。お薬と乳製品が一緒になることで起こるため、各々の飲む時間を2時間以上離せば問題ないとされています。

 お薬の中にはカルシウムに限らず、ミネラルを豊富に含む硬水でできたミネラルウォーターの影響を受けるものもありますので併せてご注意ください。


3.アルコール

 アルコールには脳などの中枢神経を抑制する効果があります。睡眠薬などと近い時間に飲むとお薬が効きすぎてしまったり、ふらつきや転倒の原因となることがあります。

一部のお薬にはアルコールの分解を妨げる作用もあり、二日酔いのような症状を引き起こすものもあります。また、アルコールには血管を拡げる作用もあり、炎症による痛みを悪化させることもあります。

体調が優れない時の飲酒は控えましょう。



 ここに記載したもの以外にもお薬に影響する食品は多々あります。


少し話はそれますが、薬膳の世界では「薬食同源」という考え方があります。

これは、薬も食事も源は同じ、食事にも薬と同じように効果があり、間違えた食べ方をすれば体調を崩し、正しく食べれば健康を保つことができるという考え方です。


 食事も薬も正しく利用して健康的な毎日を送りましょう!